大学院生メッセージ
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●修士課程2年生 週間スケジュール(前期)の一例
月 火 水 木 金 1限 臨床地域支援特論 人格心理学特論 学校臨床心理学特論 2限 特定課題研究Ⅱ 心理実践実習Ⅱ 臨床心理センターインテーク会議 非行・犯罪心理学特論 3限 臨床心理実習Ⅰ 心理実践演習Ⅱ 4限 臨床心理演習Ⅱ - ※講義演習のほかにも、臨床心理センターでの臨床心理業務、スーパーヴィジョンなどの実習や修士論文作成に取り組みます。
修了生メッセージ
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医療法人 崇徳会 田宮病院
公認心理師・臨床心理士
黒井 汐美さん
(2019年度修了)カウンセリング実習を通して複数の先生やクライエントと関われたことが大きな学びに
大学院修了時に臨床心理士の受験資格が得られるということもあり、青陵大学の大学院を選びました。内部進学なので、ゼミの先生に相談に乗っていただいたり、演習授業や修士論文執筆への協力で院生の先輩と関わる機会もあり、院生生活や研究活動についてイメージできたことも理由の一つです。
卒業後は田宮病院へ入職し、主に外来・入院患者さんへの心理検査やカウンセリングを担当しています。心に不調を抱える人を支えるため、多職種のスタッフや先輩心理師と協力・相談しあいながら取り組んでいます。患者さんから教わることも多く、人の心の奥深さを感じる日々です。今後も患者さんの一人ひとりについて、どう歩んでいけるか、どんなことで力になれるかをさまざまな側面から考えられるようになりたいです。 -
新潟市立児童発達支援センター
公認心理師・臨床心理士
廣川 梓さん
(2020年度修了)保護者支援を通してお子さんの成長を一緒に喜びあえることにやりがいを感じています。
大学院では「不登校親の会」について研究を行い、子どもの支援と併せて保護者への支援の大切さを改めて実感しました。地元新潟市で児童やその保護者への相談や支援に携わることができ、嬉しく思っています。
大学院では、大学時代とは比べ物にならないほど、より深くこころを扱う体験ができました。セラピストとして、また一人の人間として、目の前のクライエントと接する姿勢や非言語で表されるものを汲み取る大切さ、心理検査の解釈などをじっくりと学ぶことができ、濃密な2年間を過ごしました。これらは、日々の業務へ活かされていると実感しています。
今後も積極的に学ぶ姿勢を忘れず、子どもの成長を保護者と一緒に喜ぶ中でお子さんへの理解や関わりを提案していき、市民の方々が安心で楽しい子育てができることを目指していきます。
- ※修了生の所属や取材内容は、すべて取材当時のものです。
宇佐美 陽平さん
(2022年度修了)
授業での学び、学友との討論する楽しさ
常に答えのない問題に取り組める意義深い2年間
臨床心理士・公認心理師の資格取得だけが目的なら、ほかの大学院でも構いませんでした。ですが、経験豊富な先生方によるきめ細やかな指導をはじめ、1年次からケースを持たせてもらえたり、様々な現場へ実習に行かせてもらえる点などに大きな魅力を感じ、本大学院を志望しました。研究テーマは「ヤングケアラーがケアの過程でたどる心理的プロセス」でした。ヤングケアラーが家族をケアする中で、どのような体験・思いを経験するのか研究・分析が深まっていくにつれ、ケアラーの思いや大変さ、何を必要としているのかなどが鮮明になったことは、とても興味深かったです。私は当初セラピストがクライエントさんを治すものだと思っていましたが、実際はクライエントさんが自身の力で治っていくのだと気づかされました。クライエントさんにリスペクトを抱き、真摯にクライエントさんのことを考えられるようになったのは、大学院での学びがあったからこそだと思います。