看護学研究科

修了生・大学院生の声

修了生の声

  • 坂井 友美さん 研究分野/母子看護学分野

    坂井 友美さん
    2020年度入学、
    2022年度修了
    研究分野/母子看護学分野

  • 異なる職場・職種の方々との出会いは学びを深めるチャンス
     助産師として主に分娩介助や、入院中退院に向けた育児支援、産後2週間検診など、お母さんたちの心身の健康と育児及び生活面の支援に携わっています。
     大学院への進学は、助産師としてさまざまな研修への参加や、看護協会で委員の一人として活動した経験から、「幅広い知見を得たい」「論理的な思考を身につけ、専門職として、人として成長したい」という思いが強くなっていったことがきっかけでした。
     研究テーマは「生後4ヶ月頃の子どもをもつ父親の健康関連QOL(Quality of Life)と就労状況及び親性との関連」です。研究から私たち看護職は、お父さんをお母さんと赤ちゃんの支援者として捉えるだけでなく、子育てをする当事者であり、子育てを通して父親として発達する存在であることを認識し関わること。職場環境や親性の発達を促す支援が重要であることがわかりました。

  •  大学院に進学して良かったことは、互いに目標に向かって学びあう仲間がいることです。授業や母子看護学ゼミナールなどで異なる職場、異なる職種の院生の方々と意見交換できたことは、学びを深める有意義な時間であり、たくさんの刺激をもらいました。
     特に同期の存在は大きく、雑談したり、相談したり、励ましあったりと、大学院に進学したからこそ得られた大切な存在です。また、勤務をしながら大学院で学ぶことに対し、家族や職場の理解、サポートを受けられた環境は非常にありがたく幸せでした。
     今後の目標は、学んできたことを臨床の場で実践することです。お母さんと赤ちゃんはもちろん、お父さんをはじめとしたご家族へ、より良い支援ができように努めていきたいです。
     大学院進学を検討されている方は、勤務しながら大学院で学ぶことは大変だなと感じることもあると思いますが、学びたいという気持ちと、学べる環境が整っているのならば、ぜひ進学をおすすめします。

大学院生の声

  • 巻口 広美さん 研究分野/ヒューマンケア看護学分野

    巻口 広美さん
    2022年度入学
    研究分野/ヒューマンケア看護学分野
    ※社会医療法人 桑名恵風会 桑名病院に勤務

  • 臨床経験の異なる方との知識の共有が、新たな世界へ導く
     現在、退院支援専従看護師をしています。病棟看護師として勤務している際、自宅に帰りたいという思いの患者さんをどう支援したらよいのだろうかと悩み、ケアマネージャーの資格を取得しました。取得後は同じ組織内の居住事業所に異動し、地域での支援を行っていました。その経験を活かし、退院支援看護師として5年が経過しました。
     退院支援看護師は、多職種との関わりで提案や説明をする場面が多くあります。そうした中で自分自身が話している内容はまとまっているのか、また相手の理解が進むように説明できているのだろうかと、振り返ることが多くなりました。それは、私が退院支援看護師の役割をまだ理解していないこと、表現力や知識不足が招いていることなのではないかと、日々モヤモヤしていました。そんなとき、新潟青陵大学の大学院に地域連携で退院支援看護師の経験がある先生がいらっしゃることを知り、ぜひそうした先生の下で学びたいと考えたのが進学のきっかけです。

  •  研究テーマはまだ具体的には決まっていませんが、退院支援看護師と病棟看護師が協働して実施する退院支援について検討しています。進学して良かったことは、培った経験が異なる人たちとの出会いです。お互いの臨床経験や学んできたことを共有しあえることで、新たな知識の修得に結び付いています。
     今後は研究成果を現場で実践し、周りの人たちにも伝えていきたいと思います。患者さんとご家族が幸せと思える、また看護師も幸せと思えるような退院支援が実施できるように取り組んでいきたいです。