看護学研究科

修了生・大学院生の声

修了生の声

  • 宮澤 舞子さん 研究分野/看護管理学分野

    宮澤 舞子さん
    2019年度入学、
    2021年度修了
    研究分野/看護管理学分野
    ※新潟大学医歯学総合病院で副看護師長として勤務

  • 大学院で学んだことは、私の自信となって私を支えてくれる
     当初、私には大学院は無理だと思っていました。ちょうど仕事も忙しく、進学ができる状況ではないと、自分自身に言い訳していたのかもしれません。
     ですが、部署異動の際に看護部長から「進学してみればいい」と声をかけられたこともあり、改めて進学という気持ちが沸き立ち一念発起。長年、臨床の現場にいることで、人と人との関わりがいかに重要かを実感するようになり、人が支え合うことで意欲的に働けることを深く学びたいと思うようになったことも、理由の一つに挙げられます。
     研究テーマは「看護師のワーク・モチベーションと職場ソーシャル・サポートとの関連」です。これは職場での良好な人間関係は、ソーシャル・サポートとして機能し、ワーク・モチベーションを高めることにつながることを研究したものです。他者から受けるサポートの中でも、専門家である看護師は自分自身の実力や努力などを評価されることが、モチベーションに関連があることがわかりました。

  •  進学して良かったのは、医療短大時代の同級生と偶然同時期に入学し、互いに励まし合いながら学べたことです。さらに、同じ看護管理学分野の先輩方とゼミを行う中で刺激をいただき、研究テーマを膨らませることができました。大学院生になって何でも話し合える友人ができたことは、私にとってとても大切で、有意義な時間でした。
     職場では、同部署のスタッフや後輩から「頑張ってください」「私も同じように学びたいです」と声をかけていただくなど、他者から支えられていることを実感しつつ学べることを幸せに思いました。
     今後は学んできたことを臨床の現場で実践すること。そして、より楽しく働けるための職場環境の整備に力を注ぎたいと思っています。また、研究を進める中で看護学以外の分野にも興味を持つことができ、自分自身の可能性に気がつくことができました。身につけた研究手法についても、院内の研究支援などで伝えていくことができればと思っています。

大学院生の声

  • 山岸 友紀さん 研究分野/母子看護学分野

    山岸 友紀さん
    2019年度入学
    研究分野/母子看護学分野

  • 現在、急性期病院の産婦人科病棟で助産師を務めています。助産師として働き始めて約20年。多くの母子とその家族に接し、忙しくも充実した日々を送ってきましたが、いつしか頭をよぎるようになったのが、一度自分自身の看護をじっくり振り返ってみたいという思い。特にここ数年は、今後仕事を続けるうえでどのようなことを実現していきたいのか、方向性を模索する時間が増えていました。そのような中、尊敬する上司から青陵の大学院で学ぶことを勧められたのが進学のきっかけです。
    当初は仕事と学びを両立できるのか不安でしたが、社会人が学びやすい無理のないカリキュラムに加え、先生方のほうから勤務の都合に配慮してくださるなど、サポート体制は万全です。
    おかげで3交代勤務を行いながら、授業を受けることができています。

  • 大学院での思いがけない出会いは、大学の看護科でともに学んだ同級生との再会。気心が知れているため遠慮なく意見交換ができ、学びの濃さが倍になっています。進学してよかったと特に思うのは、臨床経験だけでは得られない高度な知識やスキルを習得できるだけでなく、研究に必要な素養を身につけられる点。仕事を通じて何度か学会や研究会で発表した経験がありますが、これまでは文献の読み込みや結果の分析が十分ではなかったと気づかされました。
    具体的な研究テーマはまだ決めていませんが、関心があるのは流産、死産などの「周産期喪失に対するケア」です。近年、さまざまな研究がなされ、母親や赤ちゃんに対するケアは確立されつつありますが、家族に対するケアや看護者への教育は未分化であると感じています。研究を通じて、看護者に求められる知識や技術、現場での教育方法や手順などを明らかにし、研究結果を現場の教育に活かしていくのが目標です。