学長メッセージ(新潟青陵大学)

持続可能な地域社会づくりのための人材育成と研究拠点

本学には、健康な暮らしを支えるための確かな看護感と実践能力を養う「看護学部」、幸せに生きるための支援を提供する専門能力を養う「福祉心理学部」、高度専門的職業人を養成する大学院、「看護学研究科」と「臨床心理学研究科」があります。本学の教育目標は、長年にわたる地域との深い関わりを活かしながら「地域社会が求める高度な専門的職業人」を育成することはもちろん、“ケアのこころ”(自らケアができ、ケアされる側の気持ちを理解する)を持った人材の育成です。そのことによって、持続可能な地域社会づくりのための人材を輩出し、研究の拠点となることを目指しています。

本学が目指す看護、福祉、心理の専門職は、人と深くかかわる職業です。相手の心の痛みを感じ取り、どんな状況でも自分の言葉で語り、人と接する能力が求められるため、専門的な知識と技能だけでなく、“ケアのこころ”が必要となります。現代は変動が大きく、不確実なことが多く、様々な要因が複雑に絡み合い、簡単に解決策がみつからず、曖昧な状態を受け入れざるをえない不確実な時代です。これまでの知識体系や問題解決手法では解決できない問題に直面することもあります。そのため、本学では、自分だけの専門性を生かす力を身に付けること、そして、失敗を恐れずに未解決な問題にひるむことなくチャレンジする心と、変わりゆく社会を生きる力を育むことを目指しています。

新潟青陵大学 学長
木村 哲夫