進学先を検討する際のチェックポイントを知っておこう!
高校卒業後の進学先選び、将来への不安や「失敗したくない」という気持ち、とてもよくわかります。楽しい学生生活も、将来につながる勉強も、どちらも妥協したくないですよね。
志望校選びで後悔しないために、大学広報のプロ視点から「絶対に確認すべきチェックポイント」をまとめました。一緒に確認していきましょう。
後悔しない進学先選び:6つのチェックポイント
1. 「資格」を取得できる可能性を考える
「〇〇の資格が取れる」と書いてあっても、取得できる可能性はどのくらいあるのでしょうか。
- 養成人数を確認:資格取得のための「定員」は十分ですか? 資格は取れるけれど、養成枠が少なく一握りの人しか取れなかったりする場合もあります。
- 合格率の「継続性」:合格率は単年ではなく、過去3〜5年分程度を確認しましょう。複数年の実績を公表している学校は、教育体制が安定している証拠です。単年だけだと、たまたま1年だけ合格率が高い場合がありますので注意が必要です。
2. 「就職の実態」を確認する
「就職率100%」という数字は確かに魅力的ですが、それは本当に卒業生全員が就職できているという意味なのでしょうか。また、「正社員かどうか」「就職している地域」なども確認しましょう。
- 就職率は本当か:就職率を計算する際の分母を確認しましょう。多くの場合は「就職希望者数」が分母になりますが、この人数が卒業生数とかけ離れている場合があります。その場合は就職率を高く見せるために「就職希望者」を恣意的に少なくしている可能性があります。
- 「正社員」「非正規社員」:就職状況で、「正社員」の人数や割合が分かるようになっていますか。就職率は高くても「非正規社員」が多い場合もあります。
- 「就職している地域」:就職先はどの地域が多いですか? 多くの場合は地元が多いと思います。しかし、地元が少なく、首都圏が多い場合もあります。学生たちが希望して首都圏に行っている場合はいいですが、地元の求人が少なく、仕方なく求人が多い首都圏に行っている場合もあります。この場合、その学校は地元からの信頼を得られていないかもしれません。
3. 「入試結果」は公表されているか
普通は公表される:入試結果は公表されていますか? 公表していない場合、何か隠したいこと(定員割れ、合格者のほとんどが指定校推薦など)があって公表していないかもしれません。また、単年度だけではなく複数年度の入試結果を確認しましょう。常に倍率が高い人気学校なのか、毎年定員割れしている不人気学校なのかが分かります。不人気学校の場合は、学校の継続に不安があります(閉校の可能性があります)。
入学者数にも注目:確認する際は合格者数や倍率だけではなく、入学者数も確認しましょう。入学者数を公表していない場合、定員割れの可能性があります。大幅に定員割れを起こしている場合は、同級生数が少なく、地域での評判、学校の継続性に不安があります。
4. 「学費」は明示されているか
進学に必要な費用:進学にはかなりの費用が必要となります。「学費(納入金)」をしっかりと確認しましょう。「学費」と一言で言っても、「授業料」の他に「実習・演習費」「施設設備費」など様々な項目を含んだものとなります。これらが明示されているか、総額でどの程度になるか、しっかりと確認しましょう。
授業料だけではない:「学費」には様々な項目を含んでいると説明しましたが、「学費」以外に掛かる費用もあります。主に「資格取得費」「教科書代」「PC代」などです。これらは大学・短大・専門学校などどこに進学しても掛かります。なお、専門学校の場合は、「学費」の他に「その他諸経費」として多額の費用が掛かる場合が多いので、事前によく確認しましょう。
5. 「学校規模」が自分に合うか
高校までと違って大学・短大・専門学校は、全国の様々な地域から学生たちが集まってきますし、学校規模も1学年が数千人の学校から数十人の学校まで様々です。自分に合った学校はどのような学校でしょうか。
どの地域が中心か:首都圏のように全国から学生が集まり交友関係が圧倒的に広がる学校か、地方にありその地域出身の学生が中心で地域に根差した学校か。
学生数:総合大学のように多くの学科があり1学年が数千人の大学もあります。そこまで大きくなくとも複数学科があり、1学年が数百人の大学があります。このような大学は多くの人と切磋琢磨することができ、交友関係も広がります。自分の学問系統以外の人とも交流し、視野を広げることもできます。
一方、単科大学のように1学年が100人未満の学校もあります。交友関係は広がりませんし、他学科と交流することもできませんが、仲間や先生との関係はより密接になるかもしれません。
6. 「学校の所在地」はどうか
街中にある学校は、交通の便が良いため通学がしやすく、課外活動やアルバイトなども充実できます。また、街中にある学校はビル型なことが多く、小さい学校も多いですが、非常に大きなビルであったり、街中でもしっかりとキャンパスがある学校もあります。
地方で、さらに街中から離れている学校はどうでしょう。静かな環境で勉強できることはメリットだと思います。キャンパスも広いかもしれません。一方で、公共交通機関の運行数が少なく通学には不便かもしれませんし、通学に自動車が必要かもしれません。周囲に何もなく、アルバイトをするのも一苦労かもしれません。
街中にある学校と、郊外にある学校のメリットとデメリットをよく考えましょう。今はGoogleマップなどで確認することができますが、学校周辺の雰囲気なども含めて、実際に行って自分の目で確かめた方がいいと思います。
検討に役立つ「比較シート」の作成イメージ
ノートなどに以下のような表を作り、気になる学校を横並びにしてみましょう。ぜひ自分なりの表を作ってみてください!
| 比較ポイント | A大学 | B専門学校 |
|---|---|---|
| 1. 資格の定員・合格率 | ||
| 2. 就職実績(正社員率・地域) | ||
| 3. 入試結果(倍率・入学者数) | ||
| 4. 学費総額・その他費用 | ||
| 5. 学校の規模・雰囲気 | ||
| 6. 所在地・通学のしやすさ |
💬 自分なりのチェックシートを作成して比較しよう!
一緒に進路検討をしましょう!
自分の将来に直結する進学先の決定にあたっては、思い込みで決めることなく、複数の学校を比較しましょう。
その際に、知名度や印象など感覚的なことはとても大切ですが、各種データなどの事実に基づいて冷静に比較し、進学後に後悔することがないようにしましょう。どの学校もホームページやパンフレットは、印象が良くなるように制作していますので、自校の不利になるような情報や写真はあまり記載していません。オープンキャンパスや進学相談会に参加して担当者に質問してみましょう!
もしでしたら、一つの基準として私たちの大学・短大のデータも参考にしてみてください。
