教員紹介 - 教員紹介 – 砂田 貴彦

助教

教員紹介 – 砂田 貴彦SUNADA TAKAHIKO

担当学科
福祉心理子ども学部 社会福祉学科
研究テーマ
社会福祉、介護福祉職員へのエンパワーメント支援、ケアハラスメント対策、同僚スパーリング
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Q. 先生の研究・活動を教えてください

社会福祉や介護福祉の現場で働く皆さんが、いきいきと働き続けられる環境づくりの中でも「対話」と「エンパワメント」をテーマに研究と実践を続けています。
最近では「福祉現場のハラスメント対策」として、滋賀県内の高齢者分野の施設協議会と連携し、現場で活用できる職員を護(まも)るための研修、パンフレットの作成やワークシートの監修を行ってきました。
また、記録の負担を軽減するICT活用術の提案や、デンマーク語の通訳経験を活かした北欧の対話手法の研究にも注力しています。
具体的には、デンマークの教育・福祉現場で普及している職場内学習「同僚スパーリング」の日本の福祉現場への導入に取り組んでいます。
これは、福祉現場でのスーパービジョンを補完する新しい職場内でできる学習の形として期待されています。
教育面では、オンラインやオンデマンドを活用した学修支援に加え、外国人介護人材への教育、福祉施設のマネジメントサポートにも携わっています。現場経験と国際的な知見を掛け合わせ、働く人と利用者が共に尊重し合える現場づくりを、福祉に関わる皆さんと共に目指していきたいと思っています。

Q. この分野の面白さは、どんなところですか?

この分野の面白さは「利用者と家族、職員が共に尊厳を護(まも)り合う社会をデザインできる」点だと思います。
 福祉は、単に生活支援を提供する、されるのではなく、利用者一人ひとりにライフヒストリー(生活史)があり、同時に職員にも同じライフヒストリーがあります。お互いに「その人らしい暮らし」を支え、また「支えられる」という視点が、今までの日本の福祉では、あまり取り上げられてこなかったと感じています。
最近では、カスハラやケアハラといったハラスメント対策や、人材不足という課題に対し、最新の「AI」と、古くて新しい「対話」の力を掛け合わせ、各事業所に適した解決プロセスを検討していく過程に非常にやりがいを感じています。
特に、デンマーク等で普及している「同僚スパーリング」という対話手法の研究は、国内ではまだほとんど知られていない段階ですが文化の違いを超えて「孤立を防ぎ、対等に支え合う」という視点を福祉や教育の現場に提供できる貴重な機会です。
現場のリアルな声に丁寧に対応していくことで、職員が安心して働き続けられる環境を作ることができる可能性を感じています。

授業紹介

福祉サービスの組織と経営
「福祉=奉仕」の時代は終わり、安定した「ヒト」「モノ」「カネ」が持続的な福祉の経営には必須になりました。
本講義では、地域を支える社会福祉法人を中心とした「経営」に必要な「非営利組織のマネジメント」の「基本」を、多角的に学びます。
序盤では、非営利法人のガバナンスの基礎を学びます。AIも活用しながら、公開されているデータから実際の財務諸表などを分析し、経営の健全性や持続可能性を読み解く実践的なスキルを身につけます。
中盤は、IT業界発祥の手法「AX(アジャイル・トランスフォーメーション)」を、従来の「ウオーターフォール型」の組織体制と比較しながら「自律して動くチーム」の作り方を学びます。
戦後の日本を支えてきた組織管理のフレームである「POSDCORB(ポスドコルブ)」や、同じく戦後から現在まで使われているマネジメント・サイクルの「PDCA」の歴史、メリットや課題、そして新しい意思決定モデルで「OODAループ」等についても学びます。
後半では、SNSを通じたブランディング(組織の信頼や価値を創る、ファンを増やすこと)、福祉DX、AIによる生産性向上、そして働く人の権利を守る「人財管理」の現状を学びます。
組織の中身を経営やマネジメントのスタイルから知ることができるということは、福祉サービスの利用者の権利を護るための重要な知識となります。就職活動のときにも、求人票や法人の紹介パンフレット以上の情報を知ることができます。また、自分の家族や親戚が福祉施設を利用する際に、たくさんある福祉施設、サービスの中から、より良いサービスを提供してくれるところを見つける手がかりにもなります。

メッセージ

みなさんはまだ「福祉=ボランティア」のイメージを持っていませんか?
今の福祉は、経営とAIやICTといったテクノロジーを駆使して、地域を支え、社会を良くする「クリエイティブなビジネス」へと進化しています。
地域を支え、社会を良くするためには、共にビジネスを学び、「対話」ができる仲間が必要です。一人では難しい課題も、同じ志を持つ学生が集まれば、驚くような解決策が見つかることがあります。
社会福祉学科で、3つの国家資格を目指すとともに、さまざまなビジネススタイルを学ぶことで、皆さんの未来はきっと多様に変化し、大きく広がっていくことでしょう。
私たちと一緒に、新しい「福祉× 自分」で、地域を支え、社会をもっともっと良くしていきませんか

著書

  • 1 最新 介護福祉士養成講座介護の基本Ⅱ (担当箇所 第一章2節~4節) 第3版 2026年 中央法規出版

  • 2 介護福祉用語集 分担執筆 2021年 ミネルヴァ書房

  • 3 ふれあいケア 特集〜記録を得意にする〜実践レポート2 ICTを活用した記録の工夫 全国社会福祉協議会 2017年6月号(P25~29)

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