教員紹介 - 堀田 雄大

Q. 先生の研究・活動を教えてください
GIGAスクール構想により、児童生徒が1人1台の情報端末を活用することを前提とした教育が大きく推進され、学校現場ではデジタル学習基盤の整備が一層進んでいます。これに伴い、子どもたちの学び方が変化する中で、教員の学びや授業づくり、さらには教員自身の学習環境も大きく変わりつつあります。こうした背景を踏まえ、私は、クラウド環境を活用して教員が日々の授業の気づきや実践を共有し、学び合える仕組みづくりを通して、よりよく学び合える組織づくりや、学びをつなぐ関係性を育む校内研修のあり方について研究を進めています。
Q. この分野の面白さは、どんなところですか?
この分野の面白さは、日々の授業の中で感じた気づきや工夫が、クラウドを通じて共有され、そこから新しい学びが生まれていくところです。ちょっとした発見が誰かのヒントになったり、遠く離れていてもつながって学び合えたりすることが、学び続ける原動力になっていくと考えています。学校の中に、自然と学び合いの空気が広がっていく瞬間に立ち会えることが、この研究の面白さです。
授業紹介
ITと社会
この授業では、私たちの生活や地域社会の中で、IT(情報技術)がどのように使われ、どのような可能性や課題をもたらしているのかを一緒に考えていきます。スマートフォンやクラウド、AI、SNSなど、私たちにとって身近な技術をテーマにしながら、ITが社会にもたらす影響を具体的な事例から学びます。さらに、小学生へのプログラミング教育や高齢者のデジタル支援など、地域でのICT活用の実際についても取り上げ、グループ活動や調べ学習を通して、実践的に理解を深めていきます。自分の専門や興味と結びつけながら、ITを「誰かのために」使う視点を養うことを目指します。
メッセージ
ITの世界はとても身近で便利なものですが、じっくり見てみると、「人と人とのつながり方」や「社会のあり方」を大きく変える力も持っています。これからの時代を生きる私たちは、ただ使いこなすだけでなく、「どう使うか」「誰のために使うか」も一緒に考えていくことが大切です。
大学では、そうしたITの可能性や課題を、身の回りの出来事や地域の実例と結びつけながら学んでいきます。皆さんと一緒に、ちょっと先の未来を考える授業ができることを楽しみにしています。