教員紹介 - 真壁 あさみ

教授

真壁 あさみAsami Makabe

担当学科
福祉心理子ども学部 臨床心理学科
研究テーマ
臨床心理学、子どもの表現、子育て相談
研究者情報
researchmap

Q. 先生の研究・活動を教えてください

子どもは幼いほど、言葉による表現が得意ではありません。特に感じたこと、思ったこと、考えたことなどを表現することはなかなか難しいことです(大人でも難しいことがあります)。その代わり、子どもはとてもたくさんのことを言葉を使わないで表現してくれます。それをどのように受け止めたら良いのかについて考え、支援にも役立てたいと考えています。遊びや絵画、工作に表される子どもの心を丁寧に読み取ることや、そこでの気づきを誰とどのように共有するのかなどが支援の際の具体的な問題となります。家庭の中での子どもの育ちには、たくさんのことが影響していますが、親も環境の一部分です。親の困り感、うまく行かなさなども支援の中で一緒に考えていく、必要があります。

Q. この分野の面白さは、どんなところですか?

子どもの表現のユニークさに触れるときに、はっとしたり、感動したりします。どうしてそんな風に表現したのだろうと、いろいろ考えてみることも面白いですし、ずっと考えていると人間の心の不思議さにも出会うようでわくわくします。

授業紹介

児童臨床心理学

臨床心理学に関する基礎的理論、子どもの心の発達、親子関係のできかたなどについての心理学者の理論について学びます。また、それぞれの年代(発達段階)における発達の特徴と、子どもの心のつまずきの表現や課題について学びます。その上で事例を紹介しながら、どんなことがつまずきになるのかということや、セラピスト(支援者)はそのつまずきとどのようにつきあっていくのかという、支援の方法についても学んでいきます。表現の方法として遊びや、その時の子どもの心にフィットする絵本などについても一緒に考えたいと思っています。

メッセージ

高校時代にしておくとよいことのひとつは、たくさんの良い本を読んでおくことだと思います。読解力を育むことはもちろんですが、色々なことに関心を持ち、知的な感動を味わっておいて欲しいと思います。臨床心理学は多くのことに通じています。また、支援を志す人は、さまざまな人の立場に立ってみることが必要となります。文化、社会情勢、医療、教育、社会問題等、様々なことに関心を持てる心の窓を作ることが大切です。そのためにも、面白い本、良い本にめぐり合って欲しいと思っています。

著書

  • 子どもの心の健康問題の理解と対応
  • 子どもの抱える問題への支援と連携
  • 自己表現材料としてのコラージュと粘土の特徴-入院中の子どもの臨床心理的援助ツールとして-
  • 箱庭における遊び-幼稚園児による箱庭制作から-

ピックアップ

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