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心理学総合案内「こころの散歩道」(碓井真史)/心理学入門/3発達心理学1(赤ちゃんの心理、子どもの心理)新潟青陵大学碓井真史
3 こころの発達:発達心理学(1)
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赤ちゃんの発達心理学・幼稚園児の発達心理学・小学生中学生の発達心理学、劣等感
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2011.10発行 『史上最強図解 よくわかる人間関係の心理学 』
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人間の赤ちゃんは、馬やサルに比べると、とても無力です。歩くまでに1年もかかります。けれど、何も感じていないわけではありません。むしろ、生まれたときから、とても敏感なこころを持っています。
生後2、3日の赤ちゃんでも、単純な絵よりも、人間の顔の絵を好んで見ます。また、他の音よりも、人間の声に耳を傾けます。人は、生まれてすぐに、人を求めているのです。
でも、おかあさんの温かなお腹の中で何の不自由もなく生きてきた赤ちゃんにとって、外の世界は楽な世界ではありません。自分の周りに他の人間がいても、自分を助けてはくれないだろうという不信感が生まれそうになります。その不信感というハードルを乗り越えて、人間への信頼感を持たなくてはなりません。
この時期の基本的な信頼感が、将来の人間関係の土台になります。私たちは、基本的に人を信頼できるからこそ、友人や同僚や家族とうまくやっていくことができるのです。
基本的信頼感を育てるためには、母親(または赤ちゃんの面倒をみる特定の誰か)の愛情が必要です。普通、赤ちゃんは何をしてもゆるされます。おしっこやウンチをもらしても怒られないし、どんなに泣いても泣き虫だなんて非難されません。何もできなくても、バカにされるどころか、深い深い愛情で包み込まれます。この愛の中で、人生への希望と、人への基本的信頼感とが育つのです。
赤ちゃんを卒業すると、体を自由に動かすこともでき、自分の自律的な意志を持って活動できます。親もしつけを始めようとします。そのはじめが、トイレット・トレーニングです。
今までは、親に言われるままにしていた赤ちゃんが、何でも自分でやりたがります。もちろん、口が達者になってくる割には、まだまだ上手にはできず、失敗したり、怒られたりすることもあるでしょう。そこで、恥を感じたり、自分の能力を疑ったりします。
けれども、このハードルを乗り越えて、自律するこころを持たなくてはなりません。子どもが上手にできないからといって、子どもにやらせなかったり、叱りつけたりしすぎると、このハードルを越えることができません。
子どものチャレンジ精神を尊重して、自律のこころを育てましょう。当サイト内の関連ページ
乳幼児期に育てたい子どもの自律性
子ども達の遊びは、どんどん複雑になります。目標を達成するために計画を立て、達成を目指します。しかし、大人の目にはそれがイタズラに見えるときがあります。
怒られて、罪悪感を感じることもあるでしょう。もちろん、常識的にみて危険すぎることなどは、やめさせなくてはならないでしょう。けれども、思い出してみて下さい。がらくたを集めて何かを作ったり、大人の知らないところに秘密基地を作ったり。どんなに楽しかったか。
このような遊びを通して、子ども達は成長します。自発的に行動した結果、怒られて罪悪感を持つこともあるけれど、それを乗り越えて、目的を立て積極的にいきることを、遊びを通して学ぶのです。
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ビタミンU(遊)と子どもの心:遊びの心理学
小学校に入るころの年になると、生活に必要なことを学び始めます。文化によっては、弓矢の使い方だったりするのですが、私たちの社会では、読み書きや計算です。これを勉強することは、とても大切です。
でも、気をつけなくてはなりません。何かを勉強し始め、練習し始めると、どうしても、理解の早い子、遅い子が出てきます。劣等感を持つ子がでてしまうのです。
たしかに、知識や技術を身につけることは大切です。でも、劣等感を持たせないことは、もっと大切です。字を読むことが、人よりも少し下手でも、読書の楽しさを学ぶことができれば、その人は本を読み続けるでしょう。反対に、平均的な成績でも、数学は苦手だという劣等感を持ってしまえば、学校を卒業した後で自発的に勉強することは、ほとんどないでしょう。
ある小学校2年生の女の子と話をしているときです。その子は言いました。
「あたしはバカだから。」
私は、これを聞いて無性に腹が立ちました。一体、誰が、この小さな子に「おまえはバカだ」と教え込んだのだろう。もし、学校が子どもに劣等感を刻み込むところだったら、そんなところには行かない方が良いぐらいです。教師にとって、子どもに劣等感を持たせない技法を知っていることが、とても大切なことだと思います。子ども達は、この時期に劣等感を乗り越えて、何かを作り出す喜びを知るのです。
☆劣等感を持たせないこと。そして、しっかり勉強し、たっぷり遊び、学ぶ喜び、作り出す楽しさを身につけることです。
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