心理学 総合案内 こころの散歩道 (心理学講座)/心理学入門/占いの結果が悪い時、今日の運勢が悪い時の考え方
占いの結果や今日の運勢が悪い時の対処法 |
占い・今日の運勢・占いの結果・予言・不運
人は、未来を知りたがります。人は、自分自身を知りたがります。人は、答えを求めます。
人は、「コントロール感」を求めます。コントロール感とは、「自分の判断で行った行動が期待したした結果を生み、自分にとって望ましい状況を自分自信で作り出せた」という感覚です。
コントロール感を得るために、様々な努力をすることは、とても良いことです。しかし、簡単に物事や人生をコントロールすることはできません。
普通の方法でコントロールできないとしたら、不思議な方法を使いたいと思ってしまう人が、占いを使うのかもしれません。
人は、自分自身を知りたいという欲求を持っています。このような欲求が強くなると、心理テストや、占いを使います。血液型性格等は、大好きな人がたくさんいるでしょう。
心理学に基づく心理テストと、占いや血液型性格とは、全く別のものなのですが、一般の方にとっては、どちらも同じようなもののようです。
未来を知りたい、コントロールしたいと願っている人にとっては、占いや予言があった方がよいわけです。人は、信じたいものを信じます。見たいものが見えます。
占い師さんや、予言者は、それぞれ特別な衣装や、小道具を使います。この何となく神秘的な雰囲気は、占い好きの人の信頼感をさらにますでしょう。
占い好きの人々は、占い師さんや予言者が言ったことで当たったことが特に記憶に残ります。そうすれば、ますます信じるようになるでしょう。
血液型性格などが当たっているように感じるのは、誰にでも当てはまるようなことを言うというテクニック、バーナム効果のためだと言われています。
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「予言について懐疑的に考え、情報を集め、自分で判断してほしい」「盲信して思考を停止させることこそ、私たちがよりよく生きる道をふさぐ行為となる」 『予言の心理学―世紀末を科学する』
占いや今日の運勢が良かった時に、気分よくでかけられるなら、良いでしょう。でも、占いの結果が悪い時や今日の運勢が悪かった時に、すぐ忘れてしまえる人は良いのですが、いつまでも頭に残ってしまう人もいます。特に、今日が大事な日だとしたら、大変です。
人は、考えないようにしようと思えば思うほど、考えてしまいます。「白クマのことだけは考えるな」なんて言われたら、どんなに努力しても考えずにはいられなくなってしまいますから。
以前、一緒にテレビにも出ていた占い師さんに直接聞きました。
運勢が悪いというのは、今日は実力以上の特別な力は働かないという意味だそうです。つまり、実力勝負の日だということです。運勢が悪いからと言って、あなたの実力が落ちるようなことは、決してありません。
(だから、悪い運を取るためにこの100万円の壺を買えなんていうのは、霊感商法のインチキ占い師だと、その占い師さんは言っていました)
そして、占いの結果が悪かった時に、どのようにその人にプラスになるように伝えるかが、占い師の腕の見せ所なのだと、言っていまいsた。
あなたはただ、実力が発揮できるように、心身を整えればよいのです。
聖書の中には、「預言者」が出てきます。彼らは、神の言葉を預かるものです。預言者の言う言葉は、意味は深いですが、たいていの場合は、けっこう当たり前のことを言います。悪いことはやめようとか、信仰を強く持とうとかということです。
2000年前、聖書の舞台となった地方でも、この世の終わりが近づいたと考える人がいました。中には、この世が終わるのだから、仕事をやめ、家財産を売り払おうという人たちもいました。
ところが、イエスの弟子たちは、正しく神の言葉を預かって人々に伝えたようです。世の終わりは近い、だから落ち着いて、悪いことはやめ、日々の仕事に励み、神を信仰しようと。(世の終わりが近いというのは、明日、来月、世界が滅びるという意味ではありません。仏教でも、末法の世とか言いますよね)
この世の終わりが近いから、財産を売って教祖様に捧げなさいなんていう自称予言者のことばは、信じない方が良いでしょう。
ただ、騙されきっている人々は、予言がはずれても、予言がはずれても予言者から逃げられないのですが
テレビでは、人々を迷わせるような、不確かな情報をやたらと流してはいけないことになっています。そんなことをすると、本来BPOに叱られます。
多くのテレビ番組で朝行っている「今日の占い」「今日の運勢」は、あくまでも、遊びやゲームの一種です。
テレビの今日の占いや今日の運勢が悪くて悩んでいるあなた。嘘だと思うのなら、テレビ局に電話してみましょう。そちらの番組で行っている占いは真実ですか? 占いの結果に従って、受験や就職や結婚を変えたほうが良いですかと。
きっとこう回答してくれるでしょう。これは、あくまで遊びとしてお楽しみ下さいと。
人は暗示にかかりやすいものです。相手が、医者でも占い師でも、あなたは病気だと言われたら、何となく具合が悪くなることでしょう。
自分自身で、自分はきっとこうなると考えてしまうと、実際にそうなりやすいことが、心理学的に分かっています。これを、予言の自己成就(よげんのじこじょうじゅ)と言っています。
どうせ、暗示や予言の自己成就が起きるなら、良いことが起きるようにしたいですね。
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『人間この信じやすきもの―迷信・誤信はどうして生まれるか (認知科学選書)』
『予言がはずれるとき―この世の破滅を予知した現代のある集団を解明する』
ウェブマスターによる新刊(2010年5月27日発行)
『あなたが死んだら私は悲しい:心理学者からのいのちのメッセージ』
人生とといのちについて考える全てのひとのために
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