失敗の心理:心理学総合案内「こころの散歩道」/今日の心理学(碓井真史)
こころの散歩道 DAY by DAY今日の心理学 2001.2.2
子どもに買ってやった本で、『怪傑ゾロリ』というシリーズ本。キツネのゾロリの活躍をえがきます。 その中の一冊。「地球最後の日」。小惑星が地球に衝突するという話。そして、どうやって地球を救うかというと、ゾロリたちの「オナラパワー」(子どもはこの手の話が好き)。 特別なオナラのできる人たちが、地球を救うために集まります。ところがその中の一人。パワーはあるのに、怖じ気づいて参加しようとしません。 この人(人じゃなくてカッパなんでが)、何を恐れていたかというと、失敗して、みんなにバカにされることを恐れていたのです。 失敗自体ではなく、失敗した後の、人からの評価を恐れていたのです(物語は、もちろん、自信を取り戻した彼の活躍で、ハッピーエンド!)。 さて、私たちはどうでしょう。迷い、悩み、恐れるとき、いったい何を恐れているのでしょうか。誰だって、失敗はいやですが、たいていのことは失敗したとしても、それ自体で破滅的なことになるわけではありません。(失敗した結果は、実は何もしなかったときと同じだけたったりします。) 私たちが恐れてしまうのは、失敗した後の、人からの評価かもしれません。 恐れて、始めもしないで最初からあきらめて、自らチャンスをふいにする。人からバカにされることは確かにいやだけれど、実際にバカにされて傷つく前に、バカにされたらどうしようという不安に心が支配されて、自分で自分を縛ってしいます。 そんなことって、多いかもしれない。ああ、私は何を恐れていたんだろう。人は何を恐れているのだろう。 |
『誰でもいいから殺したかった :追い詰められた青少年の心理』 失敗を恐れ、自分を探し続ける青年たちの悲劇と、防止策。 |
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☆ウェブマスター碓井真史の本☆
『誰でもいいから殺したかった :追い詰められた青少年の心理』 2008
失敗を恐れ、自分を探し続ける青年たちの悲劇と、防止策。
『人間関係がうまくいく 図解 嘘の正しい使い方 :ホンネとタテマエを自在に操る心理法則』 2008
上手な愛の伝え方、追い詰めない叱り方。 人間関係の心理
『ふつうの 家庭から生まれる 犯罪者』
あなたは子どもを体当たりで愛していますか。家族の心理
『なぜ「少年」は犯罪に走ったのか』
17歳の犯罪者たち 犯罪と非行の心理
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