心が弱くなってくると、0か100か、白か黒かと考えてしまう。たとえば、幼児虐待をする母親の中には、絶対に子どもを殴ったりしてはいけない、100点満点の母親でなくてはいけないと、自分を追いつめている人がいます。そして、何かの拍子に一度子どもを殴ってしまうと、緊張の糸が切れて、子どもを虐待する親になってしまうわけです。 入試に落ちたり、会社を首になって死を考える人も同じですね。 さて、それではどうしたらそれを防げるか? ポイントは、「失敗しても大丈夫」と思うことでしょう。周囲の人も、たとえ失敗しても寄り添い支え続けてあげることが必要です。 そうはいっても、やっぱり物事はしっかりやらなくてはいけないと思う方もいるでしょう。(この話、実は一昨日新潟ローカルテレビ局の生番組で話したんですけどね)テレビの生番組は、とってもきっちりした仕事が求められます。秒単位で仕事が進みます。途中で仕事を投げ出すなんて、絶対に許されません。 生番組にアクシデントは付きものです。視聴者がぜんぜん気づかないときでさえ、実はスタッフはドタバタやっています。失敗だって、たくさんあるでしょう。 でも、ノーミスの100点満点でなければ絶対だめだ、少しでも失敗したら番組は中断だなどとは誰も考えません。途中でいろいろあっても、なんとか最後までやって、「それではみなさん、また明日」ときっちり明るく終わります。 きっちりやるためには、ほどよい「いい加減さ」が必要です。それは、手を抜けとか、質が下がっても良いということではありません。しっかりきっちりやるためには、「柔軟性」が必要だということです。 私たちの人生は、テレビの生番組以上に、アクシデントが起こるでしょう。柔軟に、しなやかに、生きていけるといいですね。 |
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