東日本大震災から12年が経ちました。
学生たちは当時まだ幼く、実際の被害の様子を見て、自分で考えてなにか行動に移すことはできない年齢でした。そこで、私たち若い世代として災害について考え、防災減災にも目を向けてほしいと思い、日本赤十字社新潟県支部と連携し、3月10日(金)に、本学青年赤十字奉仕団主催で「災害時に役立つ豆知識を学ぼう!」と題し、講習会を行いました。
当日は本学の学生だけでなく、他大学の学生も参加いただきました。
講習会では、避難所での起こりやすい病気や災害が起こったときの高齢者等への支援についてお話がありました。自分が不便に感じていないことも世代が変われば困難になったり、不自由に感じたり、実際に何が困りごととして出てくるのかをお話を通して学ぶことが出来ました。
実技では、ブルーシートに雑魚寝してみて、人が多い中での生活空間を少しだけイメージしたり、毛布を使ってガウンを作ったり、新聞紙を使ったスリッパやお湯とタオルでできるホットタオル作りを体験しました!
また、講義の中では、実際に東日本大震災の3日目から現地で支援を行った支部の職員さんから当時のお話をお聞きしました。リアルな現場のエピソードに、私たちが当たり前に生活出来ていることが当たり前ではないと言うことを切に感じました。
以下、主催した本学青年赤十字奉仕団所属で新潟県の青年赤十字奉仕団で今年度会長を務めている中澤彩乃さん(社会福祉学科3年)から感想を寄せてもらいました。
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私自身、赤十字の事業で昨年、東日本大震災の視察研修に参加させて頂き、石巻の高校生など、実際に被災された方からお話しを聞く機会がありました。できれば話したくないようなお話もあったと思いますが、お話を聞いて、他人事では無い、「忘れてはいけない」「知っている人が語り継いでいかなければいけない」と強く思いました。その経験もあり、今回の講習会の内容は改めて普段から準備する、学ぶ、知るというこが大切だと実感しました。
災害は忘れた頃にやってくる、という言葉がありますが、本当にいつ起こるかわかりません。そのために今回の講習会のように普段から当たり前になるくらい学んでおく、知っておくことで、災害時にも生かせるのだと思いました。私は、緊急時にも前に出て行動できる人になりたいと思いました。
この講習会を通じて、少しでも自分にできることがあるなら行動に移してみようと参加者の皆さんが思ってもらえたら嬉しいです!
東日本大震災の日を世界中の人が、忘れず、大切な人を守るため、避難場所、防災リュックの見直し、などできる備えを確認する日となればと思います。改めまして、亡くなられた方々に哀悼の意を表すると共に、被害に遭われた皆様にお見舞い申し上げます。
<当日の様子>
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・2023年3月10日(金)TeNYテレビ新潟
「毛布のガウンに新聞紙のスリッパ… 東日本大震災から12年を前に学生が避難所で役立つ技術を学ぶ 《新潟》」
https://www.teny.co.jp/news/news114zvczdvyq9b5b2fjz
・2023年3月10日(金)NHK
「大学生が東日本大震災の教訓や避難所知識学ぶ 新潟」
https://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20230310/1030024510.html
・2023年3月11日(土)新潟日報朝刊
「避難所で役立つ知識を 新潟青陵大生らが講習会」
https://www.niigata-nippo.co.jp/articles/-/187366
にて、今回の様子や本学学生のコメントが放送及び掲載されました。