新潟青陵学会第5回学術集会報告

2012年11月17日(土)、新潟青陵大学において新潟青陵学会第5回学術集会が開催されました。

※当日のプログラムとポスターセッション演題

「研究法の新たな試み-言語データの取り扱い-」をテーマとした今集会では、大阪大学清水安子教授による基調講演「臨床におけるKJ法の活用」を始め、シンポジウムにおいては海老田大五朗助教(本学福祉心理学科)「エスノメスドロジー・会話分析では言語データをどのように扱ってきたか?」、斎藤まさ子准教授(本学看護学科)「修正版グランデッド・セオリー・アプローチによる分析」、横谷謙次助教(本学大学院臨床心理学研究科)「Think aloud法のデータをKH-coderで解析する試み 博士カウンセラーと修士カウンセラーとの思考過程の違いに着目して」など、近年注目されている言語データを用いた新たな研究方法をご紹介頂きました。

“現場の科学”を扱っている本学会員には今後の研究に大変参考となる有意義な学びでした。

ポスターセッションでは、看護・福祉の実践活動に関わる研究、専門職教育に関わる研究、KJ法を取り入れた教育の効果に関する研究など、合計14演題を2グループに分かれてご発表を頂きました。本学教職員だけでなく、実習現場の職員の方々、卒業生による報告もあり、会場とのディスカッションも活発に行われました。

今回の学術集会には学会員参加者136名(正会員45名、学生会員91名)、会員外参加者154名(医療・福祉・教育関係者38名、本学学生36名、学外学生80名)、総計290名の参加者があり盛会でした。

特に会員を上回る会員外からの多数のご参加を頂いたことは、日々の多忙な業務の中でも向上心・研究心を忘れず実践を積み重ねて行くために共に学び合うことの大切さと、その地域の中核としての本学会の役割を再認識することができました。

(新潟青陵学会第5回学術集会企画委員広報担当 茶谷利つ子)

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