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避難所のトイレ

2004.10.28

避難所のトイレ・仮設トイレ:問題と工夫(東北関東大震災)2011.3.15

阪神大震災のときも、今回の新潟県中越地震でも、避難所でのトイレ不足は深刻です。数が足りません。長い行列できます。水が出ません。プールの水もすぐになくなりました。
日本では大人一人が、1日60リットルの水をトイレのために使用するといいます。現代の便利で清潔なトイレになれている私たちには、トイレの不便さは、とても辛いことになります。トイレが心配で食事を控える人もいます。

子どもなどは(時には大人も)、トイレ以外のところで用をたしてしまい、不衛生であり、避難所に悪臭が漂うこともあります。

阪神大震災のときには、次のような工夫が見られました。

手作りトイレ

○溝を掘り、足場と囲いを作っただけのトイレ。いっぱいになれば、埋めて場所を移動。(ただし、上手く掘れなかったり、掘る場所がなかなか見つからないこともあります。)
○下水につながるマンホールのフタをはずし、足場を作ったトイレ。なかなか好評だった。
○.缶などの容器に便座をつけてトイレにした。

水が足りない水洗トイレの工夫

○新聞紙を便器におき、用がすめば二重にしたゴミ袋に入れて捨てる。
○水の節約のために、拭いた紙は別の場所に捨てる。

避難所のトイレきれいにする工夫。

少しでも快適になるように、当番を決めて掃除する。
避難者に、清潔なトイレの使い方について十分に説明する。

(数が足らない、水が流れないといった状態で、多くの人がいたしかたなく無理に用をたす、そういう災害発生時のトイレは、はげしく汚れてしまいます。)

その他の注意

○最初の段階で、無理な使い方をして詰まらせてしまった水洗トイレが、一ヵ月後使用不可能のままだったという例もあります。
○仮設トイレは、途中で棒でならせばまだまだ使えるのに、正しい使い方をしらずに、満杯にしてしまったケースも多かったそうです。
○仮設トイレは、ほとんど和式で、段差も大きく、高齢者や障害者には辛いものでした。

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