6.感想

1)心の変化
 アメリカに滞在しているときに感じたことを、私の日記から取りあげてのせました。

■3ヶ月の留学を通して(日記より)■

 9月14日(木):初めてアメリカの地をふんだ日
 環境は日本とまったく違う。英語で自分の意志を伝えなければならないつらさ。華やかで楽しいアメリカンライフを想像していた私にとって、先行きの不安な出だしでした。相手の言っていることもよくわからず、何度も言っていることを繰り返してもらいました。自分の伝えたいことを言えないもどかしさがつらかった。本当に、自分の英語力のなさに涙が出そうでした。だから、もっともっと英語を勉強しようと決心をしました。

 9月26日(火):本格的に授業が始まる
 当然ですが、読むのも書くのも聞こえるのも、すべてが英語の授業です。すでに、少しストレスがたまり、つらかったです。けれど、その日の夕食のときに、ランシンが「英語が少しずつよくなってきているわよ。」と、言ってくれてとても慰めになったことを覚えています。人の暖かさに触れた気がしました。

 10月8日(日):ブティストのフェスティバル開催日
 ブティスト(仏教徒)のフェスティバルと聞いて、最初は少し引いてしまいましたが、とても楽しい発表会でした。ダンス、太鼓、ブラスバンド、歌など、明るい雰囲気の中行われました。私もとても楽しみました。
 しかし、フェスティバルの間じゅうずっと驚きっぱなしでした。なぜかというと、ひとつの催し物が終わるごとに、アメリカの人々ははっきりと反応するからです。自分が賛成できる意見を述べた人には、その人に対して拍手でこたえるし、感動すれば立ち上がって口笛を吹いたり大声を出したり、拍手がいつまでもなりやみません。次の催し物が出てくると、とたんに拍手はなりやみ、次のものに集中します。すごいと思いました。フェスティバルが終わってから、私は周囲の人々を観察しました。みんな人なつっこくて、必ず誰かとおしゃべりをしたり、知り合いがいれば抱きしめあったり、頬と頬を寄せあったりしてお互いの様子を聞きあう。そして、お互いにフェスティバルは大成功だったね、と誉めあう。自己表現に乏しい日本人とは全然違うなと思いました。自分の感情をなかなか表に出せないでいた私は、自己嫌悪に陥ってしまいました。きっと、このときがカルチャーショックだったのだろうと思います。
 フェスティバルの日には、もうひとつ特別なことがありました。フェスティバルに参加する親子を、アンドリーナ家が一泊させてあげました。彼らは黒人でした。悲しいことに、私は黒人は怖いという「固定観念」を持っていましたが、完全にその考え方を改めました。とてもいい人たちだったからです。
 フェスティバル当日、その親子のひとり、ナイジェルという男の子がちょっとしたことでいじけてしまいました。そのときのランシンの態度が、私にとっては驚きでした。彼女は、ナイジェルを7歳の男の子として扱うのではなく、ひとりの人間として接していました。「私たちと一緒にいたいかどうかを決めるのは、あなたの選択なのよ。」と、突き放したようにさえ感じる態度でナイジェルに言いました。アメリカの独立精神からくる言葉だったのではないでしょうか。フェスティバルが始まる直前に、ナイジェルと私たちは仲直りをしました。
 これらの2つの出来事から感じたことは、アメリカ人はしっかりと自分の意見を言い、自分自身を持っているということ、人間関係を大切にすること、フレンドリーだということです。多くを学んだ日でした。

 11月7日(火):英語力が…
 相手の言っていることが、だいぶ自然と耳に入り、理解できるようになってきました。私のクラスの中で1番優秀な生徒だったルース(ベネズエラ出身、16歳)と、自然に話しができるようになってきました。とてもうれしいことです。中間テストの成績もよかったので、自分の英語力が向上していることをひしひしと実感し始めています。

 12月2日(土):映画館で
 映画を2作品見ました。すべてを理解することは難しいけど、なんとなく意味をつかみ、笑えるところで笑うことができました!これからは、もっともっと映画を楽しむことができるはずです。

 12月11日(月):もうすぐ帰国…
 期末テストも近づき、とても忙しい毎日です。帰国に向けて、荷物を詰めたりし始めました。
 クラスでは、思い出にと写真を撮りました。集合写真を撮るときに、とても仲のいいルースが「トモキート」と、私のニックネームを呼び、一緒に並んで撮影しようと言ってくれたとき、本当に自分には日本人ではない友達が存在していて、そして彼らと別れなければいけないのだな、と改めて実感しました。
 帰国する1週間前から、料理の上手な日本人の大吉さんからはとてもおいしいお弁当を1週間ずっと作ってもらいました。さらに、大吉さんは夜景がきれいだと言われているシアトルのアルカイビーチへ、青陵短大の学生を車で連れて行ってくれました。すばらしい人たちに出会えてよかったです。
 

 ◇この留学を経験してよかったなと思うことは、

1.英語を通じてアメリカ文化はもちろん、異国のクラスメートと彼らの文化に触れることができたこと
2.かけがえのない思い出と、友人を手に入れたこと
3.自分の物の見方や、考え方が変わったこと
4.英語力が身についたこと
 です。

アメリカにいる間は、日記を書くことをお勧めします。自分がそのときどんなふうに感じていたか、そして、現在の自分はどのように変わったかを実感できます。ホームページ作成にも大いに役立ちます。薄れかけていた記憶を呼び覚まし、詳しいホームページを作ることができるでしょう。


2)お金の合計

 
3ヶ月の総額です。(交通費は別料金)
ホストファミリーへの家賃代(3ヶ月)
1,350ドル
教科書代
約200ドル
日本へのおみやげ
200ドル以上
国際電話カード
15ドル
小遣い(生活費)
約150ドル
合計
約2,500ドル

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