大学からのお知らせ

平成29年度 新潟青陵大学 戴帽式式辞

平成29年度戴帽式式辞の様子

本日ここに多くのご来賓の方々やご家族・保護者の方々のご列席を賜り、看護学部看護学科2年次生91名による戴帽式が厳粛に行われましたことを深く感謝申し上げます。同時に、新たな第一歩を踏み出される学生の皆さんには心よりお祝いを申し上げます。皆さんの誓いの言葉は力強く、誠実さに溢れていました。看護婦も看護師と職名変更になり、看護職は男女平等に選択できる職業となった時代において、ナースキャップは看護職にとってたんに象徴的な意味でのみ存在することになりましたが、ナイチンゲールの生誕を記念とする今日の「戴帽式」は、現代社会が求める看護職にふさわしい職業理念に根ざした新しい自己を確立する通過儀礼として重要な意味があると考えます。

本学では1年次より看護学の専門科目を取り入れ、2年次には、看護職の活動の場の一つである病院での実習が組まれています。そこでは入院されている実際の対象者の状態にアセスメントし、本当に必要とされている援助を見いだし、計画的に看護を実践することが求められます。その点において実践的に学ぶことが目的ではありますが、皆さんにとっては対象者との関わりの中で新しい自分を発見する道への第一歩を踏み出すことであります。

平成29年度戴帽式式辞の様子

「思いやりの心を忘れず、一人ひとりの気持ちを尊重した看護」を目指すという皆さんの誓いの言葉は、まさしく本学の教育理念・目的である「心のケア」そのものでもあります。どのような対象者に対しても、その人の立場にたって考えられるという実践的経験があって初めて思いやりは「プロフェッショナル」への道に向かいます。スタート台に立つ皆さんはまず「あるがままに看る」という態度で「看える世界」を認識しなければなりません。そこから様々なことが看えてくるといいます。そこには言葉にならない営みがあるといいます。看護の実践知はそこから生まれます。

平成29年度戴帽式式辞の様子

凜としてナースキャップを頭に戴いた皆さんが、誓いの言葉を述べる姿はとても感動的であります。もとより皆さんも本日の戴帽式において深い感動を持って看護師としての将来の志をさらに確固なものとされたことと存じます。感動というものは、深く人のこころを揺るがし、良き思い出として記憶に残るものです。これからの看護師としての長い人生において、様々な困難に突き当たることもあるでしょう。その時には、今日のこの日の誓いと感動を思い起こして戴きたいと思います。いうまでもなく看護の領域は、人間と人間のかかわりが重要なテーマです。これからも専門に限らず、人間について、人生について、あらゆる角度から知性を磨いていただきたいと念じます。

平成29年5月13日
新潟青陵大学学長
諌山 正