大学からのお知らせ

平成28年度 新潟青陵大学 戴帽式式辞

平成28年度戴帽式式辞の様子

本日ここに看護学科2年次生92名による戴帽式が多くのご来賓の方々やご家族・保護者の方々のご列席のもとで行われましたことを心よりお祝い申し上げます。皆さんの誓いの言葉は力強く、誠実さに溢れていました。おそらく今日ではほとんどの病院・施設においてもナースキャップをつけた看護師をみることがなくなりました。看護婦も看護師と職名変更になり、看護職は男女平等に選択できる職業となった時代において、ナースキャップはいまや看護職にとって象徴的な意味でのみ存在するのだと思います。それにもかかわらず今日の「戴帽式」は、現代社会が求める看護職にふさわしい職業理念に根ざした新しい自己を確立する通過儀礼として重要な意味があると考えます。

本学では1年次より看護学の専門科目を取り入れ、2年次には、看護職の活動の場の一つである病院での実習が組まれています。そこでは入院されている実際の対象者の状態にアセスメントし、本当に必要とされている援助を見いだし、計画的に看護を実践することが求められます。その点において実践的に学ぶことが目的ではありますが、皆さんにとっては対象者との関わりの中で新しい自分を発見するプロフェッショナルへの道の第一歩であることを忘れないでいただきたいと存じます。

平成28年度戴帽式式辞の様子

「思いやりの心を持ち、対象者の気持ちに寄り添い、一人ひとりに合わせた看護」を目指すという皆さんの誓いの言葉は、まさしく本学の教育理念・目的そのものでもあります。どのような対象者に対しても、その人の立場にたって考えられるという実践的経験があって初めて思いやりは「プロフェッショナル」になるものです。それは見る主体と見える客体を分化して初めて成り立つもので、数多くの経験を重ねて到達しうる理想的な看護師像であります。スタート台に立つ皆さんはまず「あるがままに見る」ということから「見える世界」を認識しなければなりません。そこから様々なことが見えてくるといいます。そこには言葉にならない営みがあるといいます。看護の実践知はそこから生まれます。

平成28年度戴帽式式辞の様子

清楚で、しかし凜としてナースキャップを頭に戴いた皆さんが、誓いの言葉を述べる姿はとても感動的でありました。もとより皆さんも深い感動を持って看護師としての将来の志をさらに確固なものとされ、新たな決意をなされたことと存じます。感動というものは、深く人のこころを揺るがし、良き思い出として記憶に残るものです。これからの看護師としての長い人生において、様々な困難に突き当たることもあるでしょう。その時には、今日のこの日の誓いと感動を思い起こして戴きたいと念じつつ、式辞を終わります。

平成28年5月14日
新潟青陵大学学長
諌山 正