公開講座のご案内

BSN共催 地域貢献センター企画公開講座
「ふわりとつつむ新潟青陵インクルージョン講座」

平成30年度テーマ 「誰もが共に地域で生きるために」

講座趣旨

 地域貢献センターでは、多様な人々があたりまえの生活を地域社会で営むための条件である「インクルージョン(ふわりとつつむ)」をキーワードとし、市民の方々を対象とした企画講座を平成28年度から開講しています。今年度も春と秋に分けての開催です。
 春季では、「障害を持つ人」について「ともに」「読み解く」という視点から講座を開講します。秋季では、「生きづらさを抱えるひと」と「わたし」が「まち」で出会ったら何が出来るのかを考えます。新潟青陵学園に所属する多様な分野の教員による講義・演習を通じ、隣人として彼ら/彼女らとともに地域社会で暮らしていくために必要とされることを一緒に考えましょう。

講座内容

【春季】障害を持つ人の理解と支援

【第1回】ヒューマンライブラリー立ち上げ講座
 ヒューマンライブラリーは、2000年にデンマークで始まった「人を貸し出す図書館」です。人の一生は一冊の本に例えられます。ヒューマンライブラリーは、さまざまな経験をもつ個人を一冊の「本」として迎え、参加者が「読者」となって、その人の人生の経験を傾聴し、対話を通して学びを分かちあう活動です。本講座では、ヒューマンライブラリーとは何かご紹介するとともに、中途視覚障害を抱えながら米国大学大学院への留学を果たし、通訳や家庭教師を経て現在は新潟市議会議員として活躍する青木学さん、自閉症をもつ子どもの母親としてわが子の成長に寄り添い、支えあいながら人生を歩んできた新井恵美子さんを「本」としてお迎えし、本学教員が「読者」となり公開読書(公開対話)を行います。ヒューマンライブラリーは決して難しいイベントではありません。みなさんが「読者」になることはもちろん、時には「本」になり、またヒューマンライブラリーを開催する「司書」にもなれます。ともにこの活動を新潟に広げていくために、ヒューマンライブラリーについて考え、学んでいきましょう。なお当日は、画家、人形作家として活動する新井里沙さん(新井恵美子さんのお嬢さん)の作品展示も行います。

【第2回】「うごけないからだ」と「動く身体」
 私たちは普段、自分の身体を通して感情や意思を表現したり、他者とコミュニケーションをとったりしています。しかし、もしも突然体が思い通りに動かなくなったとしたら、自立した生活を送り社会活動に参加する上で、どのような制約やニーズが生じるでしょうか。本講座では、大学生時代に部活の遠征の途中で交通事故に遭い、頚椎損傷による全身性障害を負い、 現在は新潟市内で一人暮らしをする当事者の方をゲストに招き、「うごけないからだ」の体験や生活について語っていただきます。また、筑波大学大学院体育研究科スポーツ科学専攻を修了し、新潟明訓高等学校保健体育科教諭を経て、2017年4月から本学で学生の指導にあたっている身体表現を極めたダンスの専門家の視点から、「動く身体」のありようをお話しします。さらに二人の対談により、“からだ”の意味を問い直し、多様な人々がともに生きる地域のあり方を探ります。

【秋季】「生きづらさを抱える人」と「まち」での出会い

【第3回】認知症をかかえる人と「まち」で出会ったら
  認知症は誰もがなりうる病気です。そして、認知症を持つ人の生きづらさは、生き方・暮らしかた・環境に大きく影響を受けます。認知症になっても、助けてくれる人と見守る環境が整えば暮らしていける。そんな未来を自分事として期待しています。
 認知症という奥深い病について、認知症の人は何を感じているか、認知症の人と暮らす人は何に困っているかを知るところから理解を進めたいと思います。そして、私たちはどのように共に生きていけるかについて考えたいと思います。
 そのために、「認知症の人と家族の会」の方々のご協力をいただきます。また、日々地域の困りごとに対応している地域包括支援センターの方からは、地域の現状や共に生きるための知恵についてお話いただきます。

【第4回】「友達をいっぱい作りたいダウン症の私達」と「まち」で出会ったら
 みなさん、ダウン症の皆さんの表情を思い浮かべてみて下さい。
 笑顔を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
 とても人との交流を持つことに積極的で、たくさん友達を作り、一緒にスポーツや演劇をしたいと思い、仲間づくりをしています。自分のペースでどんどん進みすぎて、ちょっと小休憩することもあります。一人で好きな事に打ち込む時と、仲間とワイワイ楽しむ時と、両方が必要なのは皆さんと一緒です。
 今回は、高校生と社会人2人の3人の当事者と、そのご家族の皆様をゲストスピーカーにお迎えしました。高校生として、社会人として、3人それぞれの頑張っていることや、今後の夢を語っていただきます。さらに、ご家族のお立場からは、3人が豊かな人生を送るためにされてきたことや、皆さんにご理解頂きたいことをお話しいたします。
 いろんな人が一緒に暮らす「まち」の中で、ダウン症の私達を理解して下さる方が一人でも増えるように、みんなで頑張ります。
 本講座は、日本ダウン症協会新潟支部「アンダンテ」との共催です。

講座詳細

日時 【第1回】 6月23日(土) 13:00~16:00 ※終了しました
【第2回】 7月29日(日) 13:00~16:00 ※終了しました
【第3回】10月20日(土) 13:00~16:00
【第4回】11月24日(土) 13:00~16:00
申込締切 【第1回】 6月 5日(火) ※締めきりました
【第2回】 7月10日(火) ※締めきりました
【第3回】10月 2日(火)
【第4回】11月 6日(火)
受講料 各回 1,000円
場所 新潟青陵大学・短期大学部
定員 各回 100名
対象者 一般成人
講師 【第3回】
講師
 柄澤清美(看護学科教授)
ゲストスピーカー
 ①小林友次さん(認知症の人と家族の会)
 ②小嶋美根子さん(認知症の人と家族の会)
 ③等々力務さん(認知症の人と家族の会新潟県支部副代表)
 ④須貝秀昭さん(地域包括支援センターふなえ)

【第4回】
講師
 本間昭子(看護学科教授)
ゲストスピーカー
 ①市川なるみ氏(ワークセンターほほえみほのか)・貴代子氏(保護者)
 ②滝沢慎平氏(中央福祉会ワークセンターふじみ)・玲子氏(保護者)
 ③齋藤紘左氏(江南高等特別支援学校川岸分校)・麻衣子氏(保護者)
お問い合わせ 4大学メディアキャンパス公開講座担当
TEL 025-278-3875(9:00~17:15 土・日・月・祝日は除く)
E-mail ex※ ※メールを送信するときは「@」および「n-seiryo.ac.jp」を付けてください。
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講師紹介

【第3回担当】
「認知症の人と家族の会とは」
1980年に結成された公益社団法人。
認知症の人と介護家族並びに「認知症」に関心を持つ人々による自主的な団体。
会の目標は、「認知症になっても仲間がいる、介護でつらい思いをしているのは自分だけではないとの思いを力に、仲間や支援者とつながり、孤立することなく、認知症とともに生きること」である。
全都道府県に支部を持ち、各支部において、「つどい」「会報」「電話相談」の3本柱の活動を進めるとともに、認知症への理解を広める啓発活動や行政への要望や提言も行っている。
(HP http://www.alzheimer.or.jp/ )


講師:柄澤清美(看護学科教授)
千葉大学看護学部卒、新潟大学大学院経済学研究科修了、現代社会文化研究科満期退学。専門は老年看護学、家族看護学。看護学事例研究方法の開発、認知症の人及び介護家族の支援、地域包括ケアシステムの展開等の研究に取り組んでいる。認知症の人と家族の会会員。
【第4回担当】
「ゲストスピーカーの方々」
3組のゲストスピーカーの皆様は、日本ダウン症協会新潟支部「アンダンテ」に所属しています。高校生と社会人2人は、ボーリングやダンス、演劇などを通じて、仲間づくりを大切にしています。学校や職場の友人も大切にし、そこから飛び出して、楽しい時間を友達と一緒に過ごしています。
保護者の皆様は、ダウン症を地域の皆様に理解してもらう活動や、会員相互による支え合いの場を持っています。時には、地域の保健師からの依頼により、アンダンテの会員以外の方へも相談支援をしています。
また、齋藤麻衣子氏(KINGOカレッジ)は、特別支援学校の高等部を卒業した後の進学という選択肢がないことに疑問を感じ、2019年4月、新潟市の市街地に福祉型専攻科を設立するために準備を進めています。


講師:本間昭子(看護学科教授)
弘前大学教育学部卒、放送大学文化科学研究科卒。専門は小児看護学。看護教育学。病気や障がいのある子どもとその家族の支援を研究しています。30年以上前からダウン症のお子様を育てている親の会に参加し、皆様から元気を頂いています。

会場/交通アクセス

新潟青陵大学・短期大学部 新潟市中央区水道町1‐5939