卒業生のメッセージ

卒業生のメッセージ(福祉心理学科)

新潟青陵大学 福祉心理学科卒業生

※所属等はすべて取材当時のものです。

社会福祉士

永井 美伸さん 福祉心理学科 2013年度卒業

社会福祉法人長岡福祉協会 サンスマイル
永井 美伸さん
福祉心理学科 2013年度卒業
新潟県 東京学館新潟高校出身
取得資格:社会福祉士/介護職員初任者研修課程/メディカルクラーク

利用者さんとの関係性のなかで一緒に成長する
大学時代に障がい者交流サークルに所属していたことがきっかけで障がい者福祉に興味を持ち、障がいを持つ方に関わる仕事を選びました。現在、精神障がい者の自立訓練施設で仕事をするようになり4年が経ちました。入所の際の相談業務、買い物や洗濯など必要な生活能力を身につける支援や、利用者さんの体調管理などを行っています。様々な理由から地域で暮らせなくなった人が利用する施設の相談者として「なぜこの施設を利用されたいのか」を、利用者さんの気分を害さないよう気を配りながら、家族の方から丁寧に引き出すように心がけています。
また支援者としては、一番に利用者さんとの信頼関係を築くことを大切にしています。一緒にご飯を食べて何気ない会話をしたり、ときには交換ノートでコミュニケーションをとったり。寄り添う支援をつづけることで少しずつこころを開いてくれ、私の目を見て笑顔で話をしてくれたとき、こころからうれしく感じます。反対に教えてもらえることも多く、利用者さんとの関係性のなかで一緒に成長し学ばせてもらうことがたくさんあります。
長年、社会との関わりがなく地域での生活が困難だった利用者さんが、サンスマイルを利用し、社会と関わり地域で生活ができるようになると、とても良い表情を見せてくれます。そんなときこの仕事のやりがいを感じ、元気をもらっている気がします。支援者としてまだ知識も経験も不足していると感じますが、利用者さんとの関わりを大切に、先輩から多くのことを吸収しながらこれからも成長していきたいです。

精神保健福祉士

冨樫 悠さん 福祉心理学科 2015年度卒業

新潟市中央区役所 健康福祉課 障がい福祉係
冨樫 悠さん
福祉心理学科 2015年度卒業
新潟県 村上高校出身
取得資格:精神保健福祉士/社会福祉士

障がいを持った人が地域で安心して暮らせるように
幅広く福祉の仕事がしたいと、福祉関連の様々な機関がある新潟市職員になることを志望しました。新潟市には、精神保健福祉分野に特化した「こころの健康センター」もあり、取得した両資格を活かして働けると思ったことも志望理由のひとつです。
現在、新潟市の中央区役所で障がい福祉のケースワーカーとして、サービス利用の相談や障がい支援区分の認定調査を行っています。障がい支援区分ごとに利用できるサービスが異なり、それらを組み合わせながら支援内容を提案するのですが、利用者さんに話を聞くなかで当初とは異なるニーズが見えてきたり、本人と家族の思いに相違があったりと、小さな問題も逃さずに自立に向けた支援を提案できるよう心がけています。電話を取ってくれなかったり、アポイントを忘れられてしまうなど、うまくいかないこともありますが、様々な支援機関や他職種の方と連携し適切なサービスを模索します。「いろいろ一生懸命になってくれてありがとう」と言葉をいただくこともあり、あきらめず信頼関係を築いていくことが大事だと感じています。現在、私が担当しているエリアは、子育て世代の人口増が著しく、転出入も多くある地域です。障がいを持ったお子さんは環境に馴染むのに時間がかかるので、家族が気兼ねなく相談できる“環境”をつくっていくことが課題です。障がいを持った人が安心して地域で暮らしていけるよう、私自身も知識を増やし、より良いサービスを提供できる相談員をめざしていきたいと思っています。

生活相談員・介護福祉士

今井 純也さん 福祉心理学科 2009年度卒業

社会福祉法人長岡三古老人福祉会
高齢者総合施設 縄文の杜関原
今井 純也さん
福祉心理学科 2009年度卒業
新潟県 長岡大手高校出身
取得資格:介護福祉士/社会福祉主事任用資格

“地域で暮らす”を支える
幼い頃から多くの時間を一緒に過ごした祖父母が高齢となり、「今度は自分が力になれたら」という思いから介護の道をめざしました。大学の実習で訪れた際、この法人の「住み慣れた地域で安心して暮らせますように、私たちがお手伝いします」という理念に共感してここで仕事をしたいと思い、現在に至ります。
現在は介護職員兼生活相談員として認知症対応型通所介護・デイホームで、送迎や入浴、排泄や食事などの介護業務のほか、ご利用者の利用調整や対応についての相談援助業務を担当しています。認知症の方と関わるなかで、地域で暮らしていくためのサポートの方法を考えると同時に、ご利用者の話を傾聴し、生活背景を含め全体を見通しながら、一つひとつの行動の意味について考え、その方に適した介護サービスの利用を他職種と連携し提供できたらと考えています。
「地域で暮らす」といっても、自宅と施設のどちらに生活の軸を置くのかは人によって異なるため、それぞれに適したサービスをケースごとに考えていく必要があります。そのなかで私たちはケアマネージャーと連携しながら、ご本人とご家族が希望するサービスを受けられるように調整していきます。そうした調整の結果がご本人にとってプラスに働いたときやご家族からご本人のよろこんでいる様子などをお聞きしたときはうれしいですし、ご利用者の笑顔と「ありがとう」の言葉が私にとっての何よりのやりがいです。
これからさらに「この人になら安心して任せられる」と周囲から思ってもらえるような職員をめざします。そのためには、日々のかかわりから信頼関係を築けるようにし、さらなる自己研鑽にも努めたいと思っています。

保育士

西山 千波さん 福祉心理学科 2014年度卒業

三条市立裏館保育所
西山 千波さん
福祉心理学科 2014年度卒業
新潟県 巻高校出身
取得資格:保育士/認定心理士/レクリエーション・インストラクター

福祉や障がい者支援への視点を活かして
子どもが大好きだったことから子育て支援が充実している三条市の保育士を志望し、就職してから3年が経ち、現在3歳児のクラスを受け持っています。4月は子どもたちが安心して保育所に通えるよう、子どもたちとの信頼関係を築くことからはじめました。子どもたちは思いをうまく言葉にできず友だちとトラブルになることがあったため、子どもの思いを聞き、しっかりと受け止めるようにしました。「こうだったんだね」「こう言えば良かったね」と繰り返し語りかけることで友だちとの関係も少しずつ築けるようになっていきました。その後、子どもたちは様々なことを自分でやってみたいという気持ちが強くなり、身の回りのことも自立していきました。そんなときには「がんばったね!」「次はこうしてみようね」と言葉かけをしました。
こうした個別の関わりはもちろん、クラスの皆で楽しめるような遊びや活動を取り入れ、日々の保育計画を立てています。子どもたちは誰もが、得意なことや苦手なことがあります。いつ伸びるか、どこで伸びるかはその子によって違いがあるため、今後も遊びや普段の生活のなかで一人ひとりが成長できるように関わっていきたいです。
様々な個性の子どもたちがいるなかで、クラスをまとめることに悩むこともありますが、これは個々に応じた理解や対応を深く考える福祉や障がい者支援について学んできたからこそ感じることなのだと思います。一人ひとりが自分の力を十分に発揮できるよう、それぞれの育ちや個性に合わせて関わっていきたいと考えています。子どもたちが今までできなかったことができるようになり、本人や保護者と成長したよろこびをわかち合えたときは本当にうれしく、このうえないよろこびを感じるとともに、保育士という仕事の醍醐味を味わう瞬間でもあります。

一般企業

伊藤 翔吏さん 福祉心理学科 2014年度卒業

株式会社星光堂薬局 ドラッグトップス南高田店
伊藤 翔吏さん
福祉心理学科 2014年度卒業
新潟県 新潟青陵高校出身
取得資格:保育士
[卒業後]登録販売者

“言葉と表情のキャッチボール”が魅力
学生時代のアルバイト経験から接客や販売の仕事に魅力を感じ、入社して3年になります。ドラッグストアというと「薬」が一番に思い浮かびますが、化粧品や生活雑貨、食品まで扱うなど、奥が深い世界です。私は医薬品販売のほか、売り上げチェックや商品の入れ替えなどの店舗運営にも関わっています。
医薬品販売では、お客様の症状に合わせた薬や健康増進のための商品のご案内をしています。最近は、身体の不調を感じた際、それが軽度であれば病院ではなくまずはドラッグストアに来てご自身で対処されるという傾向が強くなっています。症状に合わせた薬とその飲み方の案内や常備薬の紹介のほか、ときには薬を案内することはせずに医療機関の受診を促すこともあります。医薬品に関する法律の改正にともない、ドラッグストアで販売できる薬の種類は年々増えてきています。薬に関する知識をしっかり身につける必要があり、セミナーに参加するなど日々勉強が必要です。また一部の医薬品を購入した際の医療費控除について質問を受けることもあり、薬の成分や申請の方法などの知識も必要です。
多岐にわたる業務のなかで大変だと思うこともありますが、やりがいは大きいです。自分の商品説明に納得してお買い上げいただいたとき、見やすさを心がけてつくった売り場で商品が手に取られているとき、「今日伊藤さんはいないの?」と来店いただくときなど、うれしいことがたくさんあります。この仕事の魅力は、お客様と“言葉と表情のキャッチボール”ができることだと感じています。
ドラッグストアには地域の様々な方がいらっしゃいます。その方に合わせた言葉を選んだり、表情や雰囲気から気持ちを察しながら会話をしたりと、大学で学んだ福祉や心理の学びを活かす場面もあります。これからもお客様に寄り添った対応を心がけ、地域の方が安心して来店いただけるような店でありたいと思っています。

一般企業

髙井 麻沙実さん 福祉心理学科 2012年度卒業

さくらメディカル株式会社 県央営業所
髙井 麻沙実さん
福祉心理学科 2012年度卒業
新潟県 三条高校出身
取得資格:保育士/社会福祉主事任用資格
[卒業後]福祉用具専門相談員/福祉住環境コーディネーター 2級

住環境全体を把握して提案を
福祉用具専門相談員として入社し、5年目になります。結婚・出産・育休を経て、現在は利用者様のお宅へ伺い、福祉用具の定期点検や、お身体の様子、生活に変わったことがないかなどを確認する“モニタリング業務”を担当しています。お宅に伺った際は、利用者様の住環境全体を見るようにしています。たとえば歩行器1台を借りている場合でも、歩行器だけを点検するのではなく生活空間を把握しつつ「ほかに困ったことはありませんか」と、世間話を交えながらお声掛けすることで気軽に相談できるような雰囲気づくりを意識しています。生活の場に上がるため気を使うこともありますが「さくらメディカルの髙井さんが来た」と名前を覚えてもらえるようこころを込めた対応を心がけています。おひとりで生活されている方には、その方に合わせたトイレ環境を提案しますが、実際に「これで安心して使えるわ」とよろこんでもらえると、やりがいにつながります。自宅で暮らしながらも、自分のことは自分でしたい、さらには外出もしたいという方も多く、歩行器1台、手摺り1本がその方の生活を支えていると感じています。自分が選んだものがちょうど良く合ったときのお客様からの「ありがとう」の言葉は、何よりもうれしいものです。
ここ数年、福祉用具はどんどん進化しています。畳から介護ベッドへの変化にためらいがある方には、超低床型のものを提案できますし、歩行器も電動機能がついた、歩行をアシストしてくれるタイプが開発され、坂道での歩行がスムーズになってきています。研修会や商品説明会で知識を吸収し、よりその方に合った的確な提案ができるようにがんばっています。

臨床心理士

細野 茜さん 福祉心理学科 2012年度卒業、大学院臨床心理学研究科 2014年度卒業

医療法人恵生会 南浜病院
細野 茜さん
福祉心理学科 2012年度卒業、大学院臨床心理学研究科 2014年度卒業
新潟県 新潟中央高校出身
取得資格:カウンセリング実務士 (※現在は取得できません)
[卒業後]臨床心理士/精神保健福祉士

その人らしく生きることをサポートしていく
福祉と心理を学んだ大学4年間を経て、さらに心理について専門的に学びたいと大学院に進学。臨床心理士を取得し、実習先でもあったこの病院に勤務して3年になります。
カウンセリングでは、こうなりたいという希望がうまくいかずに困りを抱えている方に対して、その受け止め方や対策を考えていきます。一人ひとり訴えは異なるので、ときには描画法などの心理検査を行いながら、その方への理解を深めるようにしていきます。身体疾患と違い精神疾患は完治しづらく再発しやすいものです。その場その場での対応ではなく、その方の状態を全体的に捉え、病気をうまくコントロールしながら生活をしていけるような支援を行っています。
グループ回想法は昔を振り返る療法で、認知症患者の方を対象に実施しています。それまでいた施設で何か問題があり“困った人”として見られていた方が、回想法を通じて昔の自分やできごとを思い出すことで落ち着きを取り戻し、そこからその方に合う支援を見出せるのです。施設に戻る際にはそれを関係者やご家族に伝えることで理解や協力が得られるようにしていきます。その方らしく生活するためのサポートをするなかで、こうした現状理解や対応策を見つけられるとうれしいですし、やりがいを感じます。
患者様が病院を出て再び地域で暮らしていくためには、周囲の理解と地域全体のサポートが欠かせません。自立支援施設や作業所、保健師など地域の様々な方や専門職との連携が必要で、そうした関わりが多くあると支援の手が届きやすくなります。今後もより勉強を重ね、患者の方やご家族に対してより良いサポートが行える臨床心理士になっていきたいです。

官公庁

小森 春菜さん 福祉心理学科 2015年度卒業

新発田市役所
小森 春菜さん
福祉心理学科 2015年度卒業
新潟県 巻高校出身
取得資格:社会福祉士/カウンセリング実務士(※現在は取得できません)

「ずっとここで暮らしたい」と思えるまちづくりを
大学で福祉・心理を学び、特定の対象者だけに携わるのではなく、地域に住むすべての人が「ずっと幸せに暮らしていける手助けがしたい」と思い、公務員をめざす決意をしました。学生の頃、何回か訪れた街の魅力と自然が豊かな面に惹かれ、新発田市の職員を志望しました。
現在、新発田市税務課の固定資産税土地係の係員として仕事をしています。固定資産税の賦課※に関する業務や、納税者の窓口対応、固定資産関係の証明書の発行などを行っています。土地はいつまでも残るもので、その評価を担うには慎重さだけでなく、責任ある判断ができるよう指針を持つことも大切です。納税に関係するので、土地に対する評価が変わったときに納税者の方に説明できるよう根拠を持つこと、それには基準となる要項だけでなく、ほかの法律や他部署が定めたまちづくりの方向性も絡むなど、広い見地が求められます。
2年目になり、少しずつ仕事にも慣れ、窓口に来られる方への対応の幅も広がっているような気がします。土地にこの評価がついているのはなぜか、この税額なのはなぜかなどの質問や相談にわかりやすく答えることができるようになってきました。また窓口として、税だけに限らず「わからないから市役所で聞いてみよう」と来てくださる市民の道しるべとなるように、困っている方がいれば積極的にお声掛けするようにしています。
日々市民の方々と密着する行政の仕事にやりがいを感じています。これからは税務関係の資格取得にも挑戦し、より一層市民に頼られ、市民のために動ける職員になりたいと考えています。