卒業生のメッセージ

卒業生のメッセージ(看護学科)

新潟青陵大学 看護学科卒業生

※所属等はすべて取材当時のものです。

看護師

齋藤 弘樹さん 看護学科 2013年度卒業

新潟大学医歯学総合病院 手術部
齋藤 弘樹さん
看護学科 2013年度卒業
新潟県 新潟江南高校出身
取得資格:看護師/保健師

患者さんを自分の家族のように
入職してから4年間、手術部の看護師として歩んできました。仕事内容は主に2つです。1つは手術の直接介助で、器材を迅速にそして正確に手渡す「器械出し」です。もう1つは、手術を受ける患者さんへのケアです。患者さんは手術への不安や恐怖を抱えている方が多く、その不安を和らげるため、手術前には必ず病棟に出向き手術前から手術後の流れについて説明します。「手術室までどのように移動し、麻酔をかけるまでどんな準備をするのか」「目が覚めたときどのような状態か」などなるべく具体的にお話すると少し表情が緩む方もいて、患者さんとの関係づくりが大切だと感じます。
直接患者さんと関わる時間は病棟勤務より短いですが、患者さんを思う気持ちに変わりはありません。先輩から「患者さんを家族だと思って接する」との助言をいただき、それを実践しています。するとその気持ちが伝わるのか、私を見て安心してくださったり、術後すぐにもかかわらず手を握って「ありがとう」とお礼を言っていただいたこともあります。それは看護師として本当にうれしい瞬間です。
すべての手術は命に関わることなので、手順の予習は欠かしません。執刀医、麻酔科医、器械を扱う臨床工学技士などとともに、チームとして患者さんを支えるためには、やはり専門知識の向上が不可欠です。この職場は教育体制が整っているので、先輩からの丁寧な指導を受け、段階を踏んだステップアップができます。今年から心臓の開心術を担当することになり、よりいっそうやりがいと責任を感じる日々です。今後も様々な経験を積みながら、手術室看護をきわめられるようさらなる知識と技術の向上をめざしたいと思っています。

保健師

齋藤 ありささん 看護学科 2011年度卒業

阿賀野市役所
齋藤 ありささん
看護学科 2011年度卒業
新潟県 新発田高校出身
取得資格:看護師/保健師/養護教諭一種免許状

予防の視点で地域と向き合う
保健師となって6年目になります。母子保健や健康づくりの担当を経て、現在は地区担当と成人保健を担当しています。成人保健の業務では、健診の結果を住民の方に直接説明しながらお返しします。また、食事や運動などの生活習慣の改善指導をしたり、6ヵ月間継続した特定保健指導を行ったりもします。
糖尿病の保健指導では、普段何気なく食べているものに使われている砂糖の量を実際に見てもらうなど、目に見える形で伝える工夫をしています。ただ、健康のためとはいえ人の生活習慣を変えることは難しく、関心を持てずにいる人たちへどうアプローチしたら良いか悩むこともあります。このような場合、仕事の忙しさなどが背景にあることを考慮した指導が必要です。そして、たとえば減量が必要な方へは「まずは一口だけご飯の量を減らしてみる」など、取り組みやすいと思っていただける提案や言葉かけも心がけています。
保健師は病気を予防するために地域活動を行い、赤ちゃんから高齢者まで、地域に暮らすすべての人と関わることができる職業です。赤ちゃんのいる家庭への訪問では赤ちゃんの成長をお母さんと一緒によろこぶことができたり、生活習慣病予防に取り組んでいる方から前向きな変化を感じ取ったりできます。そうしたときにはやりがいを感じますし、近い距離で地域の様々な人と関わることができることが魅力であると思います。
今後は高齢福祉の分野も担当していきたいと思っています。分野ごとの知識の幅を広げたいですし、経験してきたことはどの分野の担当になっても活かしていけると思っています。

助産師

青山 恵理香さん 看護学科 2011年度卒業

新潟市民病院 総合周産期母子医療センター
青山 恵理香さん
看護学科 2011年度卒業
新潟県 三条東高校出身
取得資格:看護師/保健師/助産師
[卒業後]新生児蘇生法修了認定/受胎調節実地指導員

「その方がどうされたいか」を大切にする
助産師として仕事をするようになって6年が経ちました。お産の介助や入院している妊婦さんの日常生活のお手伝い、産後の授乳指導、外来指導、クリニックからの母体搬送の受け入れなどを担当しています。大学卒業後、周産期医療※に力を入れている東京都内の病院で働いたのち「新潟に戻り、助産師としてふるさとに貢献したい」と、総合周産期母子医療センターのある現在の病院で妊産婦さんや赤ちゃんと向き合っています。自分の育った地域で新しい命が誕生する瞬間や、赤ちゃんを囲み家族が笑顔になる姿を見ると、今までとはまた違ったよろこびを感じます。
出産前の入院が必要な方、お産が長引いてしまう方、授乳がうまくいかない方など人それぞれ必要な援助は違います。私はまずは『その方がどうされたいか』を大切にして汲み取るように心がけています。「もう点滴をしたくない。早く退院したい」という妊婦さんに対し、なぜかを聞くと「家のことが心配で早く家に帰りたい」というように必ず理由があります。ただ無理強いするのではなく、気持ちを大切にし、少しでも望み通りにできる方法を考えます。辛い嫌な思いだけが残らないよう、なるべく満足のいくお産ができるように、家族のスタートのお手伝いをすることができれば幸せです。1ヵ月健診で良い表情をして育児をしているお母さんの姿を見たときに、こころから良かったなと感じます。
これからさらに経験を積み、いつか災害時に活躍できる助産師になりたいと思っています。本当に困っている人を支える助産師になれるよう、何もないところでケアをする知識や思考力、こころの強さを身につけていきたいと考えています。

※周産期医療
周産期(妊娠22週~生後7日未満まで)を含むその前後の期間は、母子ともに異常が生じやすく、突発的な緊急事態に備える必要がある。母と子との健康を守るため、医療スタッフが総合的に管理し連携して対応すること。

養護教諭

神田 梨沙さん 看護学科 2013年度卒業

五泉市立巣本小学校
神田 梨沙さん
看護学科 2013年度卒業
新潟県 新津高校出身
取得資格:看護師/保健師/養護教諭一種免許状

子どもが本音を言える存在に
養護教諭となり4年目になります。保健室に常駐し、子どもたちへの救急処置や保健管理、保健指導、健康相談や保健室経営を行うほか、生活習慣やこころとからだについて授業を行うこともあります。
学校は子どもたちがこれからを生きていくための力を育てる場所であり、そのなかで養護教諭は健康についての指導をする立場。たとえば転んだら泥をつけたまま保健室に来るのではなく、まずは洗ってくること、血が出ているならティッシュでおさえてくることなどを指導することで、大人になってひとりで生きていくために必要なことを身につけていってほしいと思っています。
生活習慣指導では“メディアコントロール”に力を入れています。たとえば「就寝の2時間前にはテレビから離れる」などの目標を立て、テレビやインターネットなどのメディアにふれる時間をコントロールすることで生活への悪影響が出ないようにするための取り組みです。低学年では低い達成率が、6年生ではほぼ100%となります。高学年になるにつれ、自分で判断し行動ができるようになっていることを感じています。
「養護教諭は全校生徒の担任だ」と言われたことがあります。クラス担任の先生とは違い毎日一人ひとり全員と接することは難しいですが、全校を見守ることのできる立場だからこそできる役割もあります。“鷹の目で全体を見渡し、必要があれば虫の目になってひとりと関わる”ことができるのが養護教諭の魅力。話しやすい雰囲気を心がけ、子どもたちがつい本音を言ってしまうような、そんな存在でありたいと思っています。
今後はこころの問題を抱えた子どもたちの来室が増えてくるのではないかと感じています。そうした子どもたちを支えるためのカウンセリングスキルを磨き、保健室で話したら少しこころが軽くなるような、そんな支援をしていきたいです。