講義概要

看護学科 2017年度入学生用

新潟青陵大学

学科・学年 看護学科1年、社会福祉学科1年、臨床心理学科1年
講義番号 G101 教科名 哲学
単位数 1 必・選 選択 開講時期 後期 担当者 栗原 隆
DP(ディプロマ・ポリシー)
との関連
「別途N-COMPASS上に示されている「DPとカリキュラムとの対照表」を参照のこと。」
授業の概要
(教育目標を含む)
ヘーゲル自身の人生行路や友人関係を背景として、ヘーゲル哲学のテキストを読むならば、難解と思われた「弁証法」が、実は、
人生における自己実現を成し遂げるための基本的な考え方だと分かることを講じることを通して、青春という疾風怒濤時代を生きて
いる学生たちを導く道標となる授業にしたい。拙著『ヘーゲル――生きてゆく力としての弁証法』(NHK出版)を教科書として用いる
講義となる。
学生の学習
(行動)目標
1:ヘーゲル哲学の枢軸について、ヘーゲルの人間関係や思想史的な経緯などの背景について授業時の説明を受けて、その内容を、
自らの人生に照らして振り返ることを通して、自らの人生設計の一助とできるようにする。
2:ヘーゲル哲学の「弁証法」が、どうして「生きてゆく力」になるのかについて考察を深めることを通して、自身の「自己実現」
を見通した上で、自らの「自己実現」に対して自覚を深めてゆく。
3:授業時にに提示された、人生における様々な葛藤事例に対して、自分ならどうする?ということを常に振り返りながら、自分の
身に即して考えなおしてゆく力を身に着ける。
授業計画(シラバス)
内容 キーワード 準備学習(予習・復習)の内容と分量 準備学習に要する時間
1回 明日のない希望よりも絶望の明日を(『砂の女』)の真意 希望と絶望 なぜ、「哲学」を受講するのか、その理由を考えておいてください。 1
2回 ヘーゲルとは誰か? 心の背景を織り成す教養形成 自らの学生生活の過ごし方と、将来の自己実現との関連を考えておいて
ください。
1
3回 親友ヘルダーリンの悲劇と哲学に向かうヘーゲル 恋に挫折した夜 配布資料に目を通してください。 1
4回 <展開>と<変化>とは違う 人が変わってしまった時 「あの人、変わってしまったわねぇ」という時、変わってしまったのは
何なのか、考えておいてください。
1
5回 自己実現の過程を解き明かす弁証法 洞窟の囚人が陽の光の世界に出て、再度、洞窟
に戻ってゆく真意
皆さんは、テレヴィを見たり、ゲームをしたり、恋をしたりしている
時、「自由」なのかどうか、考えておいてください。
1
6回 矛盾に満ちている現実の世界と「規定的否定」 全面否定と規定的否定 否定されることを厭う皆さんが、「高校生である」ことから卒業して、
「大学生」になったのはどうしてか、考えておいてください。
1
7回 実体がいかにして主体に変わるのか? 実体と主体 皆さんが、大学をさぼって、バイトや恋に精を出していても、やはり学
生なのか、それとも学生とは言えないのか、考えておいて下さい。
1
8回 ドイツ観念論とは何であったのか? 知の体系化と意識の哲学 「私は、青陵大学の学生である○○◎子である」と言う時に、「私」と
「○○◎子」とは、同じなのか同じでないのか考えておいてください。
1
9回 懐疑論の役割 信念と常識と懐疑 一面的な情報を鵜呑みにしたり、無自覚的に日常生活を過ごしたりして
いるうちに、何か摩耗しているものがないかどうか考えてみて下さい。
1
10回 超越論的観念論と循環 自覚と自己関係性 「私は、嘘を教えたいけない教師である」と反省した時、「私」は「い
けない教師」だろうかどうか、考えてみて下さい。
1
11回 循環が世界を拓く? 経験と世界 私たちは、自らが既に知っていることしか理解できない、経験していた
ことしか分からない、というパラドックスを考えておいてください。
1
12回 新緑はなぜ紅葉するのか? 全体と部分 木の葉は緑である、が、木の葉は紅葉する。この矛盾を解決する考え方
を考えておいてください。
1
13回 夜の闇に紛れたのは誰か? 同一性と無 「かたくり粉」は、片栗から作られたmのではなく、ジャガイモから精
製されたものなのに、なぜ「かたくり粉」と言われるのでしょう?
1
14回 自分とは何かを知る哲学 自己知 皆さん自身、ご自分をすっかり理解しているでしょうか、それとも、見
も知らない自分もいることをお気づきでしょうか?考えてみて下さい。
1
15回 自らの分裂に耐え、克服する哲学 分裂と調和 自分のしたいこと、好きなことだけやっていても駄目だってこと、ご存
知ですよね。嫌なこと、辛いことに立ち向かえるのはなぜでしょうか?
1
16回 定期試験   テキスト、配布資料、自筆のノートは、持ち込み可です。 0
15
成績評価 小テスト 0% 学修成果の
フィードバック
授業で説明した、弁証法の考え方は、皆さんが自己実現に向かう差異の困難を突破する力
となるものです。そうした人生における困難に直面した際に、どのようにするべきかを、
テストで表現していただきます。皆さんは普段から、〈あれか〉ーー〈これか〉ーーもし
くは〈どれか〉というような、三肢構造の考え方のをするように試みてください。
試験 90%
レポート 0%
学習態度 10% 備考 理解力を問うたり、覚えたことを確かめたりするテストではありま
せん。皆さんが授業中に、自らの自己実現の問題として、ヘーゲル
の弁証法を捉え返したかということを問うテストになります。
その他 0%
100%
テキスト 栗原隆『ヘーゲル――生きてゆく力としての弁証法』(NHK出版、2004年)をテキストとします。
テキスト以外の参考書
(番号は、推薦順)
(図書館備付)
1 栗原隆『ドイツ観念論からヘーゲルへ』(未來社、2011年)
履修上の注意事項や
学習上の助言など
授業時には、集中力をもって、教師の話をお聞きください。

新潟青陵大学

講義要項やWebシラバスの記載内容は、登録された受講生の人数や理解度に応じて、授業開始後に変更となる可能性があります。

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