講義概要

福祉心理学科 2017年度入学生用

新潟青陵大学

学科・学年 看護学科4年、福祉心理学科4年
講義番号 208 教科名 保健医療社会学
単位数 2 必・選 選択 開講時期 前期 担当者 海老田 大五朗
DP(ディプロマ・ポリシー)
との関連
「別途N-COMPASS上に示されている「DPとカリキュラムとの対照表」を参照のこと。」
授業の概要
(教育目標を含む)
本講義は、病気と医療の諸問題を社会・文化の文脈の中で捉え、生物医学的なアプローチでは理解が困難なさまざまな事項につい
て、社会学的に考察することを目的としている。たとえばどのような刷新的な治療法であっても、生物医学的な観点からの検討だけ
で採用されるわけではない。その採用については、生命倫理的な側面から検討されたり、医療者と患者のインフォームドコンセント
によって決定がなされる。本講義は、看護・福祉を目指す学生にとっては、より幅の広い視点や思考の枠組みを提供する内容にデザ
インされている。「医療や福祉的問題に対して生物医学的な考え方や語彙のみで対応できるのか?」こうした問いを抱くことができ
れば、本講義は有用なものになろう。なお、本講義は講義形式にはなっているが、授業はゼミ形式で行う。
学生の学習
(行動)目標
・講義の内容を理解し、日常のさまざまな場面においてその知識を適用させたり思考を深めること。
・「医療と社会」に関する歴史などを学び、これからの「医療と社会」に関する思考方法を学ぶこと。
・予習として、下記の準備学習に挙げられている文献を入手し、必ず精読してくること。
*本講義が対象としている学生は、@医療や福祉の諸問題を社会的文脈の中で捉える思考方法を得ることで、卒業研究の完成度を上げ
たい学生、就職後に様々な場面において議論する力を培いたい学生、A大学院進学を考えており、社会学的思考力をさらに伸ばしたい
学生などである。
授業計画(シラバス)
内容 キーワード 準備学習(予習・復習)の内容と分量 準備学習に要する時間
1回 ガイダンス、概念分析の社会学について 実在論、観念論、非実在論、社会構成主義 テキストの「ナビゲーション」、「はじめに」を熟読する。 3
2回 「「神経多様性」の戦術――自伝における脳と神経」の内容を把握する ニューロダイバーシティ テキストの該当箇所を熟読する。 3
3回 「「神経多様性」の戦術――自伝における脳と神経」についての議論 ニューロダイバーシティ テキストの該当箇所を熟読する。 3
4回 「新しい分類のもとでの連帯――遺伝学的シティズンシップと患者会の活動」の内容
を把握する
多発性嚢胞腎、患者家族会 テキストの該当箇所を熟読する。 3
5回 「新しい分類のもとでの連帯――遺伝学的シティズンシップと患者会の活動」につい
ての議論
多発性嚢胞腎、患者家族会 テキストの該当箇所を熟読する。 3
6回 「性同一性障害として生きる――「病気」から生き方へ」の内容を把握する 性同一性障害 テキストの該当箇所を熟読する。 3
7回 「性同一性障害として生きる――「病気」から生き方へ」についての議論 性同一性障害 テキストの該当箇所を熟読する。 3
8回 「触法精神障害者と保安処分の対象」の内容を把握する 触法精神障害者 テキストの該当箇所を熟読する。 3
9回 「触法精神障害者と保安処分の対象」についての議論 触法精神障害者 テキストの該当箇所を熟読する。 3
10回 「彼女たちの「社会的なものthe social」――世紀転換期アメリカにおけるソーシャル
ワークの専門職化をめぐって」の内容を把握する
ソーシャルワークの専門職化、シカゴ学派 テキストの該当箇所を熟読する。 3
11回 「彼女たちの「社会的なものthe social」――世紀転換期アメリカにおけるソーシャル
ワークの専門職化をめぐって」についての議論
ソーシャルワークの専門職化、シカゴ学派 テキストの該当箇所を熟読する。 3
12回 「生殖補助医療を標準化する」の内容を把握する 出生前診断、優生学 テキストの該当箇所を熟読する。 3
13回 「生殖補助医療を標準化する」についての議論 出生前診断、優生学 テキストの該当箇所を熟読する。 3
14回 「〈誤った生命〉とは誰の生命か――ロングフル・ライフ訴訟の定義から見えるも
の」の内容を把握する
生命倫理 テキストの該当箇所を熟読する。 3
15回 「〈誤った生命〉とは誰の生命か――ロングフル・ライフ訴訟の定義から見えるも
の」についての議論
生命倫理 これまでの文献を総復習すること。 3
45
成績評価 小テスト 0% 学修成果の
フィードバック
学生が分担して発表を行う、ゼミ形式で授業を行う。また、受講生の理解度にあわせて、
適宜文献を追加する。
試験 0%
レポート 50%
学習態度 50% 備考 レポートについては授業中に出題する。学習態度は本講義への参加意欲を総合的に判断する。
その他 0%
100%
テキスト 酒井泰斗・浦野茂・前田泰樹・中村和生・小宮友根編. 2016.『概念分析の社会学2』ナカニシヤ出版.
テキスト以外の参考書
(番号は、推薦順)
(図書館備付)
1 酒井泰斗・浦野茂・前田泰樹・中村和生編. 2009.『概念分析の社会学』ナカニシヤ出版.
2 Benner,P. & Wrubel,J. 1988=1999.『現象学的人間論と看護』医学書院.
3 綾屋紗月・熊谷晋一郎. 1977.『発達障害当事者研究』医学書院.
4 前田泰樹. 2008.『心の文法:医療実践の社会学』新曜社.
5 Sudnow, D. 1967=1992.『病院でつくられる死:「死」と「死につつあること」の社会学』せりか書房.
6 Collins,S.他編.2007=2011.『患者参加の質的研究』医学書院.
7 西阪仰・高木智世・川島理恵著. 2008.『女性医療の会話分析』文化書房博文社.
8 西村ユミ. 2001.『語りかける身体:看護ケアの現象学』 ゆみる出版.
9 Maynard,D.W. 2003=2004.『医療現場の会話分析:悪いニュースをどう伝えるか』勁草書房.
10 戸田山和久. 2005.『科学哲学の冒険:サイエンスの目的と方法をさぐ る』日本放送出版協会.
履修上の注意事項や
学習上の助言など
準備学習として、毎回授業前に上記文献を入手し、精読して理解してくること。一読して理解できなければ二読、三読…すること。そ
れでもわからなければ、担当教員にアポイントをとり、質問しに来ること。本授業は事前学習を前提に展開する。議論したい文献の
リクエストは、いつでも歓迎する。

新潟青陵大学

講義要項やWebシラバスの記載内容は、登録された受講生の人数や理解度に応じて、授業開始後に変更となる可能性があります。

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